福井でラグビーの魅力を伝えたい! 「福井女子闘球倶楽部」の”ラガール”石渡汐織さん

2019/11/14

先日開催されたラグビーワールドカップ。日本代表が史上初の決勝トーナメント進出を果たし、大盛り上がりでしたよね! 今でも“ラグビー熱”が冷めていない人も多いのではないでしょうか?

ここ福井にも、ラグビー界を盛り上げる人たちがいます! 「福井女子闘球倶楽部」という“ラガール”たちのチームです。ラガールとは、ラグビーをする人“ラガー”と女の子を意味する“ガール”を合わせた言葉、つまりラグビーをする女性のこと! 昨年の福井国体に出場し、見事6位入賞した県の代表チームが今年NPO法人化され、新たに生まれ変わりました。

福井女子闘球倶楽部
この日集まったメンバーは大学1年生~28歳の社会人。年齢差を感じさせないくらい仲良しです!
福井女子闘球倶楽部
練習中の一コマ。練習といえど果敢に立ち向かいます
福井女子闘球倶楽部
「盛れるアプリで撮ってください!」と女の子らしい一面も♡

しかし、ほんの数年前まで、福井には女子ラグビーの選手は1人もいないという状況でした。そこに女子ラグビーを持ち込んだのが、愛知県出身の石渡汐織さん(22)です。

ラグビーが人生を変えた。

福井女子闘球倶楽部
石渡汐織
石渡汐織さん

――女子ラグビーって珍しいですよね。ラグビーを始めたのはいつですか?

高校からです。諸事情で辞めてしまった競泳に代わって打ち込めるものを探していた頃、強豪ラグビー部に所属する兄に誘われたことがきっかけでした。愛知で歴史のある女子ラグビーチーム「名古屋レディースR.F.C」(以下、名古屋レディース)に所属しながら、平日は家の近くの高校の男子ラグビー部に混ざって練習。“女子だから”と気を遣わないでほしいと思っているのに、男子たちは気を遣って本気でぶつかってきてくれないことが悩みでした。

――愛知県には女子ラグビー部のある高校はなかったんですか?

今は何校かありますが、当時はゼロでした。練習環境が整っていないこともあって、次第に “女子ラグビーをもっと広めたい!”と思うようになりました。そして、将来 “指導者”や“教員”になりたいな、と思いました。それまでは警察官になりたかったのに、ラグビーがきっかけで将来の夢まで変わってしまいました(笑)。

福井女子闘球倶楽部
石渡汐織

――石渡さんは福井大学の出身ですよね。愛知にも教育学部のある大学はたくさんあるのに、どうして福井を選んだのですか?

せっかく魅力を知ってもらう活動をするなら、女子ラグビーなんて誰も知らないような場所で挑戦してみたかったんです。その一方で、大好きな名古屋レディースを離れたくないという気持ちもありました。そこで、

  1. 教員養成系の大学がある
  2. 女子ラグビーの選手が1人もいない
  3. 名古屋レディースに所属し続けるため、いつでも愛知に帰れる距離

という条件に当てはまる県に行こうと考えました。 そして、これに当てはまったのが福井県。体育の教員になるため、福井大学へ進学しました。

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#人物#インタビュー#エンタメ

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