「千と千尋の神隠し」の舞台「油屋」を完全再現。その魅力に迫る|茶蔵庵房

2019/11/20

蔵を改装したつくりのカフェ『茶蔵庵房』。
バス停はダミーなので訪れる際は車で

福井県坂井市丸岡町にあるクラフトミュージアム&カフェ『茶蔵庵房』(さくらんぼう)。土日祝限定で営業している隠れ家的スポットのこちら。お店のオーナーは、“神の手”「立体間取りアーティスト」の名前をもつタカマノブオさん。

どうやらタカマさん、今年4月末、日本映画界の名作「千と千尋の神隠し」の舞台、お湯屋「油屋」を完成させたそう! これまで数々の名建築ジオラマを製作してきたタカマさんが「これまでで最も大きく、苦労した作品です」ということで、期待大。

右側の模型と比べてもその大きさは一目瞭然

例の作品がある展示室は『茶蔵庵房』の2階部分で、これまでに製作したジオラマがずらりと並んでいる。その中に一際大きいものが! ありました巨大ジオラマ「油屋」。まずはそのプロフィールを。

油屋…八百万(やおよろず)の神々が訪れるお湯屋さん
幅…約1m
奥行き…約1m
高さ…台座0.7m、本体約1.3m
製作時間…約1800時間
製作期間…約1年2カ月(2019年4月完成)
素材…厚紙・ヒノキ木材・プラスチック板など
地下階層・湯殿階層・上部階層の3部構成

大きさに関してはもはやジオラマの域を通り越すサイズ。タカマさんの作品は基本的に1/40だが、大きすぎるということで1/50に。つまり実際の「油屋」は約45m四方に、高さ約67mにもなるお湯屋。ちなみに県内でいうと『ホテルフジタ』さんが似たようなステータスだそう。

そして単純計算で1日4時間を「油屋」製作に費やした。これはとうに趣味の域を超えている…。

素材に関しては、これは他の作品もそうだが、基本的な材料は身の回りにあり、すぐに手に入るものを用いる。100円ショップやホームセンターなどはタカマさんにとっては素材の宝庫なのだとか。

タカマさんのお気に入りは右側の「油屋」裏側だそう

そびえたつ雄姿に近寄ってみるが、一方向からは全景を見ることができず、一周して確認。台座の表面は映画にもあるよう沼として表現され、そこには千尋とカオナシが乗る電車も!

「油屋」としての建物だけではなく、周りの情景までもジオラマで表現しているから驚き!これがあるかないかで伝わり方がずいぶんと違うはず。

中央部正面。オクサレ様が飛び出す大扉は開閉可能な作り

さらに細部に注目すると、屋根の瓦1枚1枚に、手すり、窓の格子1つまで、これは「油屋」に限ることではないが、タカマさんの“妥協はしない”というモノづくりの姿勢がひしひしと伝わってくる。

では、このような緻密なジオラマは一体どのように作られているのか。

次ページ→ 必見。“神の手”の製作スタイル。

#イベント#エンタメ#坂井

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