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2019/12/07
“福井県No.1お土産決定戦”ともいえる「第10回福井県優良観光土産品推奨審査会」が今年11月に開催され、福井市の『株式会社カリョー』が手掛けた「ちさの羽二重餅」が全145品の中から最優秀賞に選ばれた。
この結果、
ということだが、まだ表舞台に出ていない「ちさの羽二重餅」、どんなお菓子なのか知りませんよね。
実はこの“ちさ”、リスの絵柄で有名な東京の作家・藤岡ちささんのことで、渋谷のお菓子屋『西光亭』のパッケージを10年以上手掛けていることで知られる。東京土産としてもよく選ばれるこちらの箱を見たことがある方は多いかもしれない。
なので、藤岡さんのリスの絵柄をよく知る方や、東京の方などからすると、「あのかわいらしい絵柄が福井のお土産に!?」「似ているイラストじゃなくて?」など、驚きや疑問の声があがるほどらしい。
『㈱カリョー』の担当者佐々木さんも、「まさか引き受けて下さるとは」と驚きだったとか。
本審査では、特にデザインや郷土色の観点で高い評価を受けた。とのことだが、
パッケージは、羽二重餅としては珍しい筒状で、藤岡さんのリスの絵柄が描かれたものが巻かれている。種類は『一乗谷朝倉氏遺跡』を描いたくるみ味、『永平寺』を描いた黒胡麻味、そして『東郷村(東郷地区)』を描いたよもぎ味の全3種類。
実は意外と珍しいのだが、使用している餅粉は100%福井産で、お米本来の味わいが堪能できる。
イラスト制作にあたっては藤岡さんが実際に現地を訪れ、自分の目で見たものや聞いたもの、感じた空気感を、感性のままに表現したそう。
『一乗谷朝倉氏遺跡』には当時の状況とリスたちを重ね合わせたようなイラストを、『永平寺』には名産のごまどうふや燈籠ながし、そして『東郷村(東郷地区)』には村を流れる堂田川とシンボルの河童が描かれている。
「普通にお土産として相手に贈るだけではなく、それぞれ3エリアの特産品や物語を表現することで、福井をもう1ステップ知ってもらえるコミュニケーションツールになれば」と佐々木さん。
昔ながらの渋いデザインと奇をてらった今風なデザインの中間をおさえた、これまで福井になかった懐かしくも新しいデザインの名菓は、思わず手に取りたくなるお土産として注目されるかもしれない。
そして受賞理由はこれだけではない。実はこのイラスト部分が全面シールになっていてお餅を食べたあとでも活用できるというのだ。
例えば元々の容器に貼ってペン立てにしたり、お気に入りの手帳などに貼ってもよい。お土産として渡した後にも“残る”という工夫がなされているのだ。
「このリスの絵柄は首都圏では有名だけれど、“ちさ”という名前や福井での認知度はまだまだ。まずは一人でも多くの方にこのお土産を知ってほしいし、全国から藤岡さんファンの方を含めた多くの方が福井を訪れるきっかけになってくれれば」と今後に期待が持てるお土産だ。
一般販売開始は未定だが、来年1月上旬には間に合わせたいとのこと。各1000円(税別)。福井県各所で販売予定。
株式会社カリョー
【住所】福井県福井市問屋町2-42
【お問い合わせ】0776-23-7049
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