2020/02/04
福井県出身のアーティスト「まほろば」。
中島美嘉、CHEMISTRY、坂本真綾など、多くのアーティストに作品提供をしてきたシンガーソングライター「春-HARU-」と、海外でも活動してきた和太鼓奏者「達-TATSU-」による夫婦音楽ユニットだ。
和太鼓と歌を軸に創り出される「まほろば」の楽曲は、2017年のデビュー以降、全国誌「サウンド・デザイナー」や日本テレビ系の人気音楽番組「バズリズム02」で取り上げられ、フジテレビ広場で開催された「THE ODAIBA 2018 マイナビステージ」にも出演。主催イベント「HO.KO.LA」は、「今までにないライブ・ファンタジー」という新しい世界観が大きな反響を呼んでいる。
昨年11月、「春-HARU-」のふるさとである坂井市三国町で「まほろば」初の福井単独公演が開催された。「まほろば」のトライバルな“音楽世界”を一目見ようと、会場となった「みくに未来ホール」には福井のみならず、遠方からも多くのファンが集まり、特別に用意された、この日限りの神秘的なステージに魅了された。
あのステージから約3カ月。東京で創作を続ける二人にインタビューを行なった。
――初の福井単独公演から早いもので3カ月が経ちました。福井公演の感想を教えてください。
春-HARU- 私のふるさとである三国町でまほろばの音楽を鳴らせたことに感動し、最後のご挨拶の時に、二人とも思わず泣いてしまったことをまず思い出します。
達-TATSU- まさかの涙でしたね。ずっとふるさとのことは頭の中にありながら、東京で暮らしているので…。自分たちがじっくり時間をかけ、育ててきた音楽を、 春-HARU- の地元である三国町の大きなホールで、しっかり福井のみなさんにお届できたことをうれしく思います。
――福井公演では、こちらも「まほろば」初となる太鼓衆との共演も印象的でした。初めて観るパフォーマンスに驚かれたファンも多かったのでは?
達-TATSU- そうですね。僕たち主催のイベントでも観せたことのないパフォーマンスに驚かれたと思います。まほろばはステージに他の奏者を入れたことがないので。初の福井単独公演ということで、あえてふりきった太鼓を楽しんでいただきたいという思いもあり、福井に住んでいた頃、太鼓の縁で繋がった仲間たちに協力してもらいました。コンサートの1カ月前から福井の自宅にある太鼓スタジオで合宿して、練習を重ねました。
――地元公演ということで、準備段階から気持ちの入り方も違ったと思います。 太鼓衆との共演の他に、こだわったことはありますか?
春-HARU- 紗幕であったり、イラストレーター中塚理恵さん作の映像であったり、今の自分たちのやりたいことすべてを実現させていただきました。とてもいい経験をさせていただいただきました。