【ふくい噂の真想】

これがあの有名な本⁈ 希少な初版本・江戸時代の辞書まで眠る古本屋|メアリ書房

2020/02/04

『吾輩ハ猫デアル』夏目漱石 大倉書店

初見で、“あの有名な本”とは分からなかった……。左書きのタイトルで「吾輩ハ猫デアル」。毎年、夏の文庫フェアとかがある度、新しいジャケットで増刷されたものを見るような気がするが……。初版はこのような本。まるで魔術の書物みたいだ。

このような戦時前に発売された古い本や、郷土作家の初版本など、希少な古本が揃っている『メアリ書房』さんにお邪魔してきました。


店内には古本がところ狭しと並んでいる

創業は20年ほど前。店長はサラリーマンを経た後、退職後に店を開いた。ネット販売が主だったが、古本は実際に手に取ってみないと状態が分らないものが多く、それで目で見てわかる実店舗も構えたという。もちろん買取も行っている。


『文学のこと文学以前のこと』中野重治 解放社
初版であることを示す印字。シミにも歴史を感じる

本は約2万冊。郷土作家・中野重治の初版本など、戦前の古本も多く並び、その店内はまるで創業百年を超える老舗のようだ……。決して広くはない店内にところ狭しと並んでいる。これはお宝発掘……、いや、本探しも一苦労。


『正義と微笑』太宰治 弘文社

こんなものもありました! あの有名な三島由紀夫のサイン本。そしてさらに時代を遡り、明治時代の教科書や江戸時代の辞書まで! 昔の本は版画で印刷されたようです。時代を感じますね。


『三島由紀夫自選集(毛筆直筆署名入)』三島由紀夫 集英社

また、「昔は初版本などを重要視される方が多かった」と店長は語る。これだけの数の古本は、店長が昔から収集したものでなく、退職後に本の魅力に惹かれ集めたもの。時には東京にも足を運び買い付けたという。中でも多く揃えているのが岩波文庫の文庫本。

そして、本以外にも店長が熱をあげているのがギター。古本屋さんなのにお店に「アコースティック在庫あります」の文字が……。実際にカウンター奥にはマーチンのアコギやフォークギターなどが飾られている。


カウンター奥にはアコギ、フォークギターが

たまに店番中に弾くこともあるという。その音に惹かれて来店される方もチラホラ。時にギター話でお客さんと盛り上がることもあるという。

本を手に取りつつ、ギターの話に花を咲かせるのも悪くないかも。



メアリ書房
【住所】福井県福井市松本2-12-10
【電話】0776-21-0707
【時間】12:00~17:00
【休日】水曜 (※不定休)
【HP】あり
※時間により店主不在の為、来店の際はお問い合わせください。




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#エンタメ#福井市内#連載

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