【東京で出会います。】
2020/03/09
自分の人生のテーマの一つに、“教育問題”があります。
小学生の時に上海に住んでいたというバックグラウンド。一般的とされない進路選択をした高校時代。これら自分の経歴も背景となって、以前から、教育について興味関心がありました。その興味関心の追求の一環として、副業として続けていた教育事業“BEAU”が、社会事業として現在の教育の課題に寄り添って、より良い教育環境をつくっていくことができるモデルである。と、内外から評価されはじめたことが後押しとなり、今年から正式に本業として取り組んでいくことを決意しました。それからは、今まで以上に教育について勉強をしています。そして未熟者ながら、東京や福井をはじめ日本各地の教育現場や、教育革新の最前線に足を運び、活躍している教員、研究者、民間事業者から学ぶ日々を過ごしています。
今回は僕が今、関心のある “これからの教育の在り方”について、そしてその議論の展開について、いくつかのシンポジウムや教育現場に足を運び、多くの教育関係者の皆さんとの対話の中から感じたこと、気づきについてお話します。
学校とは、さかのぼればもともと、“最先端の学び”をつくる場でした。産業化に伴ってこれまでの地域的な知識ではなく、グローバルな知識の必要性が上がります。その流れの中で学校の教室という場所は、現代社会(当時の)を生きていくうえで必要、かつ新しい知識を得ることができる唯一無二の学びの場になっていきました。しかし、時代の流れと共に、知識を一方的にインプットし、“欠損を埋める”ことを目的とした授業スタイルが“最先端の学び”を得る最適な手段とは言い難くなっていきます。
そこで、Society5.0時代を生きる子供たちに個別最適化された学びを提供しようと提唱されたのが“GIGAスクール構想”です。端末を児童生徒1人につき1台整備し、学校にICT環境を導入、運用して個別最適化、創造性を育む教育環境を目指そうというもの。高度情報技術の活用方法が今、教育革新の最前線で議論されているのです。
この議論で重要なポイントは、高度情報技術を教育現場に導入するのはあくまでも手段であり、それが目的になってはいけないということ。そして、対話の場をどうデザインしていくかということも忘れてはいけません。
人は、人から学ぶことではじめて自分の考えを変えることができるというのも事実。しかもそれは、先生から生徒へと一方的な学びではなく、先生も生徒から学び、そして生徒同士で学び合う双方向の学びが大事なのです。様々な教育現場に足を運んで感じたのが、学びの環境をつくるのは、やっぱり“人”であるということです。そのうえで、テクノロジーをどう生かしていくか。Kenn Rossさん(ミネルバ大学)の言葉を借りますと、まさに”Education first, Technology second.”が大事だと言えますね。
小原涼(こはらりょう)
2000年9月19日生まれ。株式会社RUProduction 代表取締役社長兼CEO。デザイナー。北陸高校二年生の時にファッションに特化したインフルエンサーマーケティング事業とデザイン事業を行なう『株式会社RUProduction』を設立。
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