月刊ウララ3月号エリア特集『敦賀市相生町』で見つけた 街が生み出した、味。

2020/03/11

敦賀湾に面した風情漂う舟溜りや港町ならではのレトロな通り、歴史の面影が残る町家が佇む敦賀市相生町。そこにはこの街だからこそ生まれたグルメがある。地元の人々や観光客から愛される味と共に街に息づく歴史と文化を紹介する。

歴史と文化を知る、味。

恵びす大黒丼〈松〉

ブランド食材である「敦賀真鯛」をはじめとした地物の魚を10種類程味わえる「恵びす丼」を食した後に、小ぶりの茶碗で「大黒丼」と「鯛だし汁」がコース仕立てで提供される。3580円

みんなで力を合わせて!復活を遂げた、歴史ある縁起担ぎ。

 一年の始まりを占う行事として国の無形民俗文化財に指定されている「夷子大黒綱引き」。400年ほど続く、歴史ある伝統行事は3年前に住民の高齢化や担い手不足から継続が困難となり、休止となったという。
 しかし、「伝統を継続してほしい」という声が多数寄せられ、敦賀市内で活動する複数の団体が立ち上がった。その団体のひとつである『THAP』の寺田さんは「夷子大黒綱引きの休止が新聞で発表された時は驚きました」と、振り返る。休止の発表後は「何か力になりたい」と、行政に掛け合い『敦賀西町の綱引き伝承協議会』を発足。翌年再開にこぎ着けた。
 復活を果たした新生・夷子大黒祭りは今年で3年目を迎え、地元の人々の協力を得ながら伝統を守り続ける。「今後の課題は継続と伝承。そのためには、より一層地元の方々との連携を図り、若者にもっとこの伝統行事を知ってもらいたいですね」と、寺田さん。敦賀市内の中学生に大綱作りを参加してもらうなど、伝統に触れる機会を設け、より地元の人々の心に根付く伝統行事になるよう、仕掛けづくりに奮闘中だ。

食で歴史と文化を。丼ぶりに込めた街づくりの想い。

 海と山の恵みを満喫できる二つの丼ぶりを組み合わせた「恵びす大黒丼」。地物の魚を豪華に盛りつけた「恵びす丼」は魚介の旨味が凝縮された海鮮丼だ。一方、「恵びす丼」のごはんが酢飯であるのに対して「大黒丼」は、お米本来の美味しさを味わう白飯の丼ぶりで、その上にはごはんのお供を添える。
 この丼ぶりを考案した、店主の谷口さんは近隣で別の飲食店も営む。その店で「海の幸を求めて観光客が敦賀に足を運んでくれる」と実感し、その受け皿を増やしたいと、この店を始めた。そして豊作豊漁を祈願する「夷子大黒綱引き」を海と山の幸を堪能できる丼ぶりを通じて知ってもらう機会になればと、“食”の観点から街づくりを担う。

これが由来!
豊作豊漁を願い、 年始を飾る風物詩。
相生町で行なわれる年頭の伝統行事「夷子大黒綱引き」。西町通りと呼ばれる細い路地に集まり、夷方と大黒方に分かれて大綱を威勢よく引き合う。夷方が勝てばその年は豊漁、大黒方が勝てば豊作と伝えられる
地元食材にこだわり、毎朝市場から新鮮な魚介類を仕入れる。お米は美浜町の契約農家のものを、醤油は大野市の野村醤油を使用

敦賀魚河岸  海鮮丼 うお吟
【住所】福井県敦賀市相生町21-3
【電話】0770-21-2328
【時間】11:30〜15:00(14:30LO)土・日・祝日は11:00〜
【休日】水曜(祝日の場合は営業)
【席数】13席
【駐車場】共用駐車場あり
【HP】あり
【SNS】Facebook ※うお吟で検索 Instagram

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#エンタメ#グルメ#月刊ウララ

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