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【ハナ金 夜ふかし倶楽部】
2020/03/11
「東日本大震災」から9年。長い年月が経ちましたが復興はまだ半ば。今年はコロナウイルスにより政府主催の追悼祈念式典は中止となりましたが、復興への想いは忘れてはいけません。未曽有の大震災「3.11」を今一度思い出し、振り返ろうと今回は『勝木書店 SuperKaBoS 新二の宮店』様から、震災後の物語を様々に描いたノンフィクション作品をご紹介いたします。リメンバー3.11。
震災後の不思議な話/宇田川敬介(著) 飛鳥新社
「東日本大震災」後に被災地で語られた「幽霊」にまつわるウワサ話を取材して書かれた本。繊細な部分に触れておりオカルト本ではなく至ってマジメな内容。「虫の知らせ」「神隠し」など、誰もが一度は聞いたことのある言葉、昔話や民間伝承になぞらえて「死者の声」に寄り添う。人が強い想いを残して死んだとき、自分が気付かないうちに一瞬で死んだときに幽霊になると言われる。誰かを想う気持ちや、肉体は無いまま魂だけが残るのでしょうか。もし霊が視えたら、それは誰かからのメッセージが聞こえた時、もしくは「虫の知らせ」かもしれません。
遺体 震災、津波の果てに/石井光太(著) 新潮文庫
「3.11」死者・行方不明者1000人以上が出た釜石市にて、生き延びて遺された人々の遺体安置所をめぐる、知られざる震災後の真実を描いたルポタージュ。 身元不明者をとにかく減らそうと 警察、医者、僧侶、被災直後の方も誰彼構わず奔走。「死体」は身元確認不明者を表し敬意が込められていないものとなります。「遺体」は対照的に身元が判明している方であり、魂が去って残された体として扱われて哀悼の意が込められる。死者を「死体」とさせないため、その尊厳を守り抜くため身元確認作業にのぞむ。
津波の霊たち 3.11 死と生の物語/リチャード・ロイド・パリー(著) 早川書房
震災発生後に被災地に通い続けた著者が、宮城県石巻市の「大川小学校事件」と、東日本大震災後に頻発した「心霊現象」に迫ったルポタージュ。児童74人、教職員10人が死亡するという、学校での事故では戦後最大。震災の後にはたくさんの被災者が「幽霊」を見たという目撃例が多発し、除霊が行われたという事例もあった。心霊現象については同県・ 通大寺の住職への取材をもとに、著者がその謎に迫っている。被災者たちはただそこに「在るもの」ではなく、トラウマが生み出した幻覚を見たのかもしれない。
【本日のハナ金コンシェルジュ】
勝木書店 SuperKaBoS 新二の宮店
清水店長
福井県最大級! 書籍は約20万部取り扱う新二の宮店。ここでなら素敵な本を出合えることは間違いナシ! またコミック、CDやトレーディングカードも多数販売。
勝木書店 SuperKaBoS 新二の宮店
【住所】 福井県福井市二の宮5-18-8
【電話】 0776-27-4678
【時間】9:30~23:00
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