2020/03/28
現在放送中のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』。やっぱりドラマの影響で「明智ブーム」がキテマス! 岐阜、京都など全国各地で主人公・明智光秀ゆかりの地を旅する「聖地巡礼」が話題に。以前、福井県の光秀ゆかりの地の明智神社、称念寺などを紹介しました。そこで今回は、越境してお隣・石川県で光秀が訪れたという名所をたどってみたいと思います。
・文人墨客にも愛された湯治の地「山代温泉」
・お清めと良縁祈願!「那谷寺」
・斎藤さんの姓発祥の地「菅生石部神社」
・山中温泉の守護寺「医王寺」
江戸時代に書かれたといわれる『明智軍記』によると、永禄8(1595)年5月上旬に光秀は湯治するために約10日間「山代温泉」に滞在し、湯に浸かって小蓋(汗疹)は完治した。この湯治中に、「敷地天神(菅生石部神社)」「山中薬師(医王寺)」「那谷観音(那谷寺)」を参詣したとあります。
文人墨客にも愛された湯治の地「山代温泉」
約1300年前、高僧が霊峰白山へ修業に向かう途中、傷口を湧き水で癒す「ヤタガラス」を見つけたことにより、温泉が発見されたと伝わっています。光秀をはじめとし、山代温泉を知った人々が全国各地から集まりました。総湯を中心とした周囲の街並みを北陸特有の呼び方で 「湯の曲輪(ゆのがわ)」といい、日本の温泉地の原風景が今も残っています。
お清めと良縁祈願!「那谷寺」
泰澄大師が開創し1300年以上の歴史を誇る古刹「那谷寺」。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン 1つ星に選定され、「おくのほそ道の風景地」として国名勝に指定されている「奇岩遊仙境」をはじめ本殿、護摩堂、三十塔、鐘楼などの重要文化財が多く残る境内は見ごたえがあります。 白山を崇拝し、自然に敬意をはらう「自然智」の教えを今に伝える白山信仰の寺です。
斎藤さん姓発祥の地「菅生石部神社」
「敷地物狂」の舞台、加賀国二ノ宮「菅生石部(すごういそべ)神社」は、菅生天神や敷地天神とも称され今も昔も多くの崇敬を集めています。日本で最初に「斎藤」を名乗った斎藤叙用(のぶもち)が自ら氏神としたのが、菅生石部神社に祀る菅原道真公。斎藤家と言えば光秀を家臣とする斎藤道三を “モックン”こと本木雅弘さんが、演じていますが、その関係はいかに。
山中温泉の守護寺「医王寺」
山中温泉街を見下ろす高台に建ち、温泉の守護寺として親しまれる真言宗の古刹。境内には「甘露水」と呼ばれる美味しい水も沸いています。「医王寺」は国道364号線、県境の山中トンネル近くにあります。
ドラマで主人公・明智光秀役を演じているのは“ハセヒロ”こと長谷川博己さん。光秀はイケメンだった?! 「領民に慕われた愛妻家」として歴史愛好家からも人気の高い光秀ですが、一方で裏切り者というイメージも……。何があって「本能寺の変」で謀反を起こし主人殺しまでしたのでしょうか。これから描かれるストーリーも楽しみですね。加賀温泉郷は福井寄りで車、電車でもスグ。ぜひ湯治と参詣の聖地巡礼の旅に訪れてはいかがでしょう。
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