光秀も訪れ文人墨客にも愛された湯治の地「山代温泉」

2020/04/01

永禄8(1565)年5月、傷を負った光秀が10日間、湯治のため滞在したといわれる山中温泉。ここで地元住民の憩いの場となっているのが二つの共同浴場「総湯」「古総湯」。総湯を中心とした周囲の街並みを北陸特有の呼び方で 「湯の曲輪(ゆのがわ)」と言い、日本の原風景が今も残っているのが山代温泉です。

山代温泉
古総湯の浴槽は小松の滝ケ原の石を使用

山代温泉の歴史は古く、約1300年前の神亀2(725)年に行基という名の高僧が霊峰白山へ向かう途中、傷口を湧き水で癒す「ヤタガラス」を見つけたことにより、温泉が発見されたと伝えられています。総湯のすぐそばにあるの源泉公園には開湯伝承のヤタガラス像があり、その下からは源泉が湧き出ています。


山代温泉
無料で足湯に浸かれる源泉公園 【利用時間】8:00~22:00

光秀をはじめとした京の都の人々までもが山代の温泉を知り、全国からいろんな人が集まったという事は、全国各地それぞれの文化の香りがこの地で行き交ったということでもあります。深く積み重ねられた山代温泉の歴史と文化は、与謝野晶子、泉鏡花、北大路魯山人という文人墨客にも愛されました。そんな山代温泉の湯を気軽に楽しめるのが総湯・古総湯です。


温泉の歴史や文化を感じる「古総湯」

山代温泉
山中温泉のシンボル・古総湯

明治時代の総湯を復元。ステンドグラスや壁・床、九谷焼のタイルも忠実に再現し、入浴方法も当時のスタイルで古き良き情緒を肌で感じられます。

古総湯
【住所】石川県加賀市山代温泉18-128
【電話】 0761-76-0144
【時間】6:00~22:00
【休日】各月の第4水曜 6:00~12:00(12:00から通常営業)
【料金】普通料金(1回)/大人500円(12歳以上)、中人200円(6歳以上12歳未満)、小人100円(3歳以上6歳未満)、幼児(3歳未満)無料
【HP】あり
【泉質】ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)


誰でも気軽に楽しめる「総湯」

山代温泉
総湯へは魯山人ゆかりの旧吉野家旅館の門をくぐる

地元住民が集う共同浴場。温泉は毎日総入れ替えで、加水なしの100%源泉。天窓から日が差し込んで、明るい光を浴びながら爽快な湯を楽しめます。

総湯
【住所】石川県加賀市山代温泉万松園通2-1
【電話】0761-76-0144
【時間】6:00~22:00
【休日】各月の第4水曜 6:00~12:00(12:00から通常営業)
【料金】普通料金(1回)/ 大人440円(12歳以上)、中人130円(6歳以上12歳未満)、小人50円(3歳以上6歳未満)、幼児(3歳未満)無料
【HP】あり
【泉質】ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
    単純温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)の混合泉

※総湯・古総湯 共通料金(各1回) / 大人700円(12歳以上)、中人250円(6歳以上12歳未満)、小人120円(3歳以上6歳未満)、幼児(3歳未満)無料


風呂上がりには「温泉たまソフト」

山代温泉
温泉たまごを1個まるまる使った総湯の名物

温泉たまごがまるごとソフトクリームのうえにドンッ! 火照ったカラダのクールダウンにピッタリ。「温泉たまごソフトクリーム」360円(税込)は 総湯の売店にて販売。


山代温泉
加賀温泉郷観光大使、モーニング娘’20の加賀楓さんの等身大パネルも総湯内に

総湯・古総湯周辺には山代の観光名所がいっぱい! 無料で足湯を楽しめる「源泉公園」、北大路魯山人の逗留地が当時のままに公開されている「魯山人寓居 いろは草庵」、和風カフェやギャラリーのある「はづちを楽堂」など。総湯に訪れたらこちらもぜひ!


山代温泉
紅殻格子と木造平屋建の「 はづちを楽堂

#エンタメ#おでかけ

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