「食品ロスについて考えて」。息子の宿題と母の伝統の技が生んだ新ブランド│Food Paper

2020/04/08

越前市・今立地区の伝統工芸品「越前和紙」の老舗工房『五十嵐製紙』からこの春、新しい紙ブランド「Food Paper」がスタートしました。

(写真提供:Food Paper)

4月1日(水)から販売されたFood Paperは廃棄される野菜や果物を原料としています。素材の色がほんのりとついた、和紙とも洋紙ともちがう独特の風合いが特徴。こちらを手掛けるのは伝統工芸士の五十嵐匡美さんです。

伝統工芸士の五十嵐匡美さん

きっかけは和紙の原料である楮(こうぞ)・三椏(みつまた)・雁皮(がんぴ)の不足。これを受け、現在Food Paperに携わる、デザイン事務所TSUGIの新山さんとともに「何か代わりになるものってないんかな?」とアイディアを出し合っていたところ、五十嵐家の次男・優翔さんの夏休みの理科研究が話題にあがりました。

現在中学3年生の優翔さんは、小学5年生から中学2年生の夏休み、理科研究で家にある身近な食べ物を使って紙を作る研究を行ないました。小さい頃から家族の仕事を見てきて自然と紙を作ることに興味を持った優翔さんは、バナナの幹の皮を使って作るバナナペーパーを扱ったTV番組を見て食べ物で紙を作ることを思いついたそうです。お母さんに紙の漉き方を教わり、ごぼう、セロリ、エリンギ、さらにはお父さんのおつまみのピーナッツの殻や枝豆の皮など、家にあるあらゆる食べ物を使って紙を作り、強度や文字の書きやすさを調べていきました。
「食べ物を使って紙を作るなんて、子どもならではの発想ですよね。台所や冷蔵庫にあるものを勝手に使っていたので、ご飯を作ろうと思ったら食材がない、ということもありました(笑)」

優翔さん作のバナナペーパーは黄色い皮の部分を使用。想像していた色とは全く異なる、茶色の紙ができて驚いたそうです

■次ページ→いよいよFood Paper誕生!
商品化の苦悩、そして五十嵐さんが知った社会の現状とは?

#丹南#新商品#雑貨

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