【福井の油揚げ図鑑 36店収録! 全店制覇できるかな?】

福井の油揚げがあつい! 油揚げの世界へようこそ。

2020/04/09

消費額が全国一位(福井市)というデータやスーパーの売り場面積の広さ、品ぞろえなどでも実証されている通り、福井県民は油揚げが大好き。
他県とはちょっと違う、福井の油揚げの特徴は? 独特とも言うべき、油揚げについて紹介します。

全国消費額 57年連続 1位!

1世帯当たりの「油揚げ・がんもどき」購入額で福井市が57年連続(※2019年度)で日本一に。福井人が大好きな油揚げについて独自に徹底調査!

かつてはご馳走だった油揚げ、今では欠かせない県民食に!

 分厚くてずっしり重量感がある油揚げは、実は福井県独自の呼び名で他県では厚揚げor手揚げと呼ばれる代物だ(ちなみに全国的に油揚げは薄揚げ)。
 なぜ福井人は油揚げを食べるのか?浄土真宗の信仰があつい福井で信徒の催事「報恩講」の昼食には当時高級品だった油揚げを使った料理が必ず添えられ、やがて一般家庭に広まった。しかし、それだけが理由ではなさそうだ。
 かつて福井県では一つの町内に一軒以上は豆腐店があり、手軽に買える環境だったため食卓に上がる頻度も高かった。しかも煮物や味噌汁、ステーキ、炒め物、炊き込みご飯など、どんな料理にも使える。さらに味も旨い!また、大判サイズの焼揚げ用も登場し、常に進化しているなど日本一の称号を得るまで発展した理由は「手に入りやすく、使いやすい、そして美味しくて、飽きない」からではないだろうか!?
 現在、県内にある豆腐店は約60軒。年々減少していて、油揚げがある食卓がおびやかされようとしている。この機会に近所の豆腐屋を訪れて、さらなる消費に貢献し、福井が誇る美味しい油揚げをみんなで守っていこう。

煮揚げと焼揚げ用のそれぞれの良いところを合わせて作り上げている。外周はふんわりとやわらかく、中心はしっとりとしたとろみのある食感が楽しめる

油揚げ専用の豆腐を、じっくり時間をかけて揚げる。中には大小の気泡が無数にあり、外皮はカリっと、中はふんわり。表面を香ばしく焼いて味わいたい油揚げ

これぞ、福井を代表する油揚げ。甘辛く炊いたり、ジャガイモなどと一緒に煮しめにしたり、おでんに入れると美味。揚げ専用のもめん豆腐で作る店がほとんど

歴史

ご馳走から庶民の食べ物へと変貌を遂げた油揚げ。

 仏教王国である福井県で最も重要な行事である「報恩講(ほおんこう)」。親鸞聖人の忌日を中心に、門徒が寺に集まって午前・午後のおつとめを行なうのだが、昼食では良質な植物性タンパク質が摂れる大豆製品が多用された。福井では決まって油揚げがお膳に並ぶが、油揚げ(煮た油揚げや生の油揚げなどさまざま)を一枚丸ごと盛り付ける地域もある。「当時はとても貴重で高級品だった油揚げをお土産に持って帰ると家族が喜んだ」というのもよく聞く話。
 油揚げは江戸時代には存在していたが、その当時、油は高級品で揚げ物を食べることができたのは主に身分の高い武士たちだったようだ。中期頃になり、ようやく庶民の間にも食用油が広まり、油揚げが多く作られ、たくさんの人が口にできるようになった。しかも豆腐よりも日持ちがすることから便利な食材として、さらに庶民に広がっていったのだろう。

写真協力/奥越農林総合事務所

郷土料理

お客をもてなす、栄養たっぷり油揚げ料理。

 福井では分厚い油揚げを煮て食べるのが一般的。とある豆腐屋さんでは夏場の食欲のない時、ご飯を水で冷やしてお茶漬けを食べる。その際のおかずは必ず甘辛く炊いた厚揚げ煮なのだとか。また、県内の多くの地域では、人が沢山集まったときのご馳走として、油揚げとお米を一緒に炊き上げた「あぶらげ飯」が振舞われたとも。

写真協力/福井県交流文化部ブランド課『ふるさとの味』

種類

中揚げは全国的にも珍しく、厚揚げと薄揚げの中間で煮物や味噌汁、炊き込みご飯など意外と使いやすい。

地域性

嶺北では厚揚げといえば分厚い油揚げのことを言うが、嶺南で「あつあげ」として販売されているは中揚げの厚さのもの。

イベント

昨秋に初めて開催され、日本一のあぶらげ王国・福井の多彩な「あげ」が大集合した異彩イベント「あげフェス」。

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#エンタメ#グルメ#月刊ウララ

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