月刊ウララ4月号『What’s Hot?』より。今、気になる場所・ヒトの一部をお見せします!

2020/04/14

夢は結実し、さらなる夢は広がる

山田高裕
株式会社まちUPいけだ
1978年今立町(現・越前市)生まれ。武生東高校、桜美林大学を経て 東京で広告代理店に勤めた後、東日本大震災を契機に今立に戻るまちづくり会社「まちUPいけだ」にアルバイトで働き始め、観光協会を経て、現在は「株式会社まちUPいけだ」の専務取締役に

大学・就職で東京にいても、心はずっと生まれ故郷にあった。いつか帰る日のためにスキルを磨く。やりたいことは“自分の街を世界に発信すること”。2012年、家族を連れて戻ってきたが、自分のやりたい仕事がすぐに見つかるわけもない。池田町のまちおこし会社からは「アルバイトなら」。家族のためにと、他への就職を決断した夜、母親と妻に言われた。「後悔しない生き方をすればいい」。夢を後押ししてくれたことで、踏み出すことができた。

働き始めて半年、アルバイト先に町長が訪れ、直接話す機会を得た。自然を使って大きなことを仕掛けるために観光協会のスタッフとして勤めることが決まったのだ。「自然、人、食、池田は子どもに触れさせたいものばかりが揃っています」。その思いは結実し、『ツリーピクニックアドベンチャーいけだ』を手掛けることになる。

3名だったスタッフは今や40人。組織として成り立つ全国でも稀有な存在。その中には移住者もかなりいる。何故人は池田に惹かれるのか。「東京は完成された三ツ星の料理とするなら、池田は素材のまま、という感じです。だからこれから“料理”ができるワクワク感があるのだと思います。池田にはチャンスがたくさんあるんです」。




時代が求める味と店。“母のお惣菜”が復活。

おかずの店 きむら
【住所】福井県福井市花堂中2-29-3
【電話】0776-36-5457
【時間】11:00〜19:00 (無くなり次第終了)
【休日】日曜、祝日
【駐車場】なし
【HP】なし

母と父は大阪に住んでいた頃に見かけた惣菜店に、「これを福井でやりたい」と一念発起、家の一部を改装して惣菜店を開いた。高度経済成長期真っ只中の日本、家が建つ場所は商店街が形成されていた、かつての国道沿い。家の近くには工場が立ち並び、巡回バスで家路につく人々の入口的な立地に、昼食・夕食のおかずを買い求める人々でにぎわった。

娘たちは「元気なうちに自由な時間を作ってあげたい」と、45年続いた暖簾は閉じた。娘たちの「いつかは」の思いは、頭の片隅にあったが、時期尚早の思いもあり、気が付けば6年が過ぎていた。2018年の豪雪時に両親の面倒を見るため毎日実家に通っていたとき、ふと「毎日家に来るのなら、復活できるのでは」と頭によぎる。姉妹で話し合い、8年ぶりにその暖簾は上がることになる。

カウンターに並ぶのは、素朴で懐かしい和惣菜。次女・山本幸恵さんが店を切り盛りし、「体に優しいものを」と、野菜ソムリエの長女・森下和歌枝さんが素材を選び、創業時からのメニューを復刻させる。高齢化社会、孤食、現代社会が抱える課題にはいつも、食が深く関わってくる。安心できる食で手助けをしたい思いの店は、時代が今必要とする姿となって復活した。




月刊ウララ4月号(582円+税)の巻頭は「油揚げの世界」大特集。読めば読むほどお鮨を食べたくなる特集です。書店、コンビニ、通信販売で好評発売中。ぜひご覧ください。



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#エンタメ#人物#月刊ウララ

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