【ハナ金夜ふかし倶楽部】

女優・モデル・アイドル、小説家としてもマルチな才能を発揮する女性たち。

2020/04/16

直木賞を受賞したピースの又吉先生以外にも、タレント、俳優・女優、アイドルなど現職以外で「小説家」としてデビューされている方も多いです。今回は中でも第一線で活躍しながら執筆活動をする女性作家さんの作品を、『勝木書店 SuperKobos 新二の宮店』様からご紹介いただきました。

トラペジウム / 高山一実(著)　KADOKAWA

「平成世代にもっとも売れた本1位」となった現役トップアイドル・乃木坂46の1期生メンバー・高山一実のベストセラー小説。東西南北4人の美少女がアイドルを目指すお話。現役アイドルがアイドルのことを書いているだけあって、その活動やアイドルに対する想い、情熱などが顕著に表れています。主人公・東ゆうには、ちょっと性根の悪い部分が見られますが、これはご本人、もしくは乃木坂のメンバーの誰かの性格が反映されいるかは定かではありませんが……。登場人物が実際のメンバーの誰か、と想像しながら読むのも楽しいです(笑)。

永遠とは違う一日 / 押切もえ(著)　新潮社

タレントとしても活躍するトップモデル・押切もえの短編集。芸能事務所で働くマネージャー、スタイリスト、バンドマンやモデルにアイドル、「なんで自分はうまくいかないの」と、夢見るもそれには程遠い生活を送る日常を描き、その世界観はリアリティがあってなんか共感できます。短編集で別々の話を書きながらもしっかり各ストーリーに登場人物が絡んできて構成も凄い！絵を描けば「仁科賞」にも入選し、1児の母親として主婦もこなす。マルチ過ぎる才能は留まることを知りません。

春、死なん / 紗倉まな(著)　講談社

現役AV女優・紗倉まなが濃密な文章で「老人の性」、「母の性」を描く衝撃作。“映像”ではなく、小説というメディアから“エロス”というテーマを表現。作者自身は27歳という若さですが、年齢も世別もまったく違う老人の性をリアリティたっぷりに描写し、その文章に惹きつけられます。もう最終回を迎えておりますがトヨタのGAZOOのホームページ『紗倉まなのクルマと私のイイ関係』でコラムも執筆。“性”をテーマにしなくてもその文才、表現力はお墨付きで、脱がなくてもすごいのよ！

【本日のハナ金コンシェルジュ】
勝木書店 SuperKaBoS 新二の宮店
清水店長
福井県最大級！書籍は約20万部取り扱う新二の宮店。ここでなら素敵な本を出合えることは間違いナシ！またコミック、CDやトレーディングカードも多数販売。