【〜8/31】ソウルフルなアートは生で観てこそ楽しめる!! 現役女性町長の絵画展開催中

2020/08/13

現在、『熊川宿若狭美術館』で開催中の「真瀬宏子展〜生命の根源への敬意と憧憬〜」。実は、画家である真瀬さんは栃木県下都賀郡野木町の現役の町長だ。7年前にラムサール条約関係の市町村会議で、森下裕若狭町長と知り合い、絵画展が実現した。1993年から2019年までの作品、計21点を展示しているのだが、先日真瀬さんが来福した際に開かれたギャラリートークイベントでの作品解説を少しだけ紹介しよう。


『古代想Ⅰ』1993 (画像左)/『起源』1997(画像右)

1993年の「古代想Ⅰ」は埴輪をモチーフに土色の色彩を中心とした油彩画だ。「日本の古代、私たちが生きていることの原点と生命の継続を描いています」。その後、1997年の「起源」からは鮮烈な赤や黒などのアクリル絵の具を用いた画風に変わっていく。「装飾古墳では黒や赤色が中心に使われていましたが、それは生命そのものの色。この赤の下地にはさまざまな色を使用していますが、これはたくさんのプラス要素とマイナス要素の蓄積を重ね塗りで表現しています。まさに年稿ですね」。


『創生』2001(画像左)/『刻』2001(画像右)

祖母の死去をきっかけに描いたという「転生」や人の誕生を表現した「創生」、生命の流れや当時の一瞬を刻んだ「刻」、世を変える新しい風が吹き込む様の「新しい風」など、常に自身の中に湧き出る素直な思いが表現されている。


前回訪問した際に訪れたという若狭湾の美しい夕景を描いた「希望〜若狭湾にて〜」、同年に仕上げた「祈り」。新型コロナウィルスが流行し、ただただ祈るしかない状況の中でも“明日は必ずくる”と願いながら絵画展直前まで筆を入れていたという「未来へ」。どの作品も真瀬さんの思考のプロセスを感じ取ることができ、素晴らしくエネルギッシュだ。

『祈りⅠ』2019

「一筆入れることに倒れ込んでしまうほどの情熱と集中力で描いています」という真瀬さん。神秘的とも言うべき思想から生まれるソウルフルな熱量。全身全霊を注いで描き上げた作品は、生で観てこそ楽しめる。


真瀬 宏子(ませ ひろこ)さん
東京芸術大学卒業、同大学院(美術史)修了。1975年より高校美術教師として美術教育に取り組むと共に絵画作品を制作し発表を続け、1980年から2008年までに計31回の個展を開催している。教職を退いた後、公民館長を経て、野木町長に。2020年7月に4選を果たした


真瀬宏子展〜生命の根源への敬意と憧憬〜
【日程】開催中〜8/31(月) ※開館は期間中の金〜月曜、祝日(火〜木曜は休館)
【住所】熊川宿若狭美術館(三方上中郡若狭町熊川39-5-1)
【時間】10:00〜17:00(入館は16:30まで)
【料金】無料
【駐車場】あり
【お問い合わせ】050-3565-5885
【HP】あり



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#アート#イベント

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