【ふくい噂の真想】
2020/10/17
鉄工所を解放し、溶接の体験やワークショップでモノづくりができる『IRON PLANET(アイアンプラネット)』。アイアンプラネットは、“鉄工所を鉄のテーマパーク”にするプロジェクトだ。静岡、栃木や神奈川の関東圏、全国でもフランチャイズ展開し盛り上がりをみせているところに目が付いたのだが、実は福井、坂井市の鉄工所が始まりだったのだ!
バチバチ火花が激しく飛び散る溶接とか、鉄工所の体験なんて大人の男性向け? と思いきや蓋を開けてみれば小さい子どもや、観光で福井に来られた女性客にも大人気。年齢性別を問わず、なぜかあの熱い火花に惹きつけられるのだった。その理由を問うべく、坂井市のアイアンプラネット『株式会社 長田工業所』に溶接の体験に行ってみた!
今回、体験したのは「サインプレートづくり」。U.R.A.L.Aの文字に挑戦。アメリカンなステンシルの型紙に沿い線を引き、線をなぞるように鉄板を切断してサインプレートを作る。プラズマ溶断機を使うので自由な形に鉄板を切断できるのだ。基本料金は3文字で2500円(税別)。(※文字数が増えると価格が変わります)。
作業に用いるプラズマ溶断機や半自動アーク溶接の機械は資格なしで誰でも扱える機械。しかし、危険を伴う作業なのできっちり指導員が安全に扱えるようマンツーマンで指導してくれる。そして、作業に入る前に火花で火傷しないよう、防護服を全身に纏い完全装備。
鉄板の文字を切り抜く前に、まずは廃材を使った練習。鉄板へ向ける溶断機の角度が良いと下に火花が落ち、悪いと真上に。真正面に火花を浴びることになるので要注意。だいたい慣れてきたら、いざ本番。
ネームプレートの溶断に入る頃には、肩の力が抜けだんだん楽しくなってきた。文字を切り抜いた時は爽快感と達成感を味わえます! 溶断の工程が終了したら、支えの部分を溶接する作業へ。バチバチとあがる火花を直視するのは危険なので、目と顔を守る専用のマスクを装着。
半自動アーク溶接機の使い方も、プラズマ溶断機と同じく1回練習してから、溶接。ネームプレートにがっちり支えが付いたら完成!
サインプレート製作を通し、工場などに勤めていなければ普段できる事のない貴重な体験を楽しめた。また、サインプレート作りの他に、オブジェやスツール作りなどのコースもあり大人気。初心者には10分溶接し放題のコースもおススメ。また、希望により、自分の好きなものを作る事も可能だ。
鉄工所を解放して、誰でも溶接などの体験が楽しめる「アイアンプラネット」。このプロジェクトは福井から広がり、全国に5店舗展開中。現在は6店舗目の開設の話も進んでいるという。
『株式会社 長田工業所』の代表・小林さんは、「小規模な町の鉄工所ですが、このような体験ができるという事を、発信力を高めて広めました」。「いずれは47都道府県はもちろん、海外にも進出して工業技術を競う世界大会をしたいです」とも語る。フランチャイズの話以外にもこの声は全国に届き、溶接や鉄に関することに興味を持った方が、わざわざ遠方から工場から見学に訪れたこともあった。
福井から発信した、鉄工所を鉄のテーマパークにするプロジェクト「アイアンプラネット」。世界に拡大して、世界が“鉄の惑星”になる日は、そう遠くないかもしれない。
IRON PLANET アイアンプラネット(株式会社 長田工業所)
【住所】福井県坂井市春江町西長田41-1-1
【電話】0776-72-1164(長田工業所に繋がります)
【時間】16:00~18:00(土曜13:00~18:00)
【対象年齢】小学3年生以上※小・中・高校生は保護者同伴
【料金】※コースにより異なる(要予約)
【休日】日・祝日
【駐車場】あり
【HP】あり
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2020/10/06
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