【ふくいローカルフードプロジェクト(地域型食品企業等連携促進事業)】
2025/11/06
11月5日(水)、福井県生活学習館(ユー・アイふくい)にて「ふくいローカルフードプロジェクト(地域型食品企業等連携促進事業)」の第3回研修会が開催された。これまでの研修会を通して検討を重ねてきた米粉を活用した新商品について、今回は実際に商品開発を進めている事業者がプレゼンテーションを行った。

発表は3事業者により行われ、各社がパワーポイント資料を用いて、自社の事業背景や新しい米粉商品のアイデア、ターゲット層、販売方法、連携業者、開発上の課題、今後のスケジュールなどを具体的に説明した。
多彩なアイデアから広がる、米粉商品の新たな可能性
まずは、お茶漬けタイプの米粉麺。福井県産の梅を使い、フリーズドライ加工によってお湯を注ぐだけで調理できる手軽さを特徴としている。
次に、米粉を使ったかりんとう。米油を使用したヘルシー志向の商品で、既存品のリニューアルを兼ねた新シリーズとして、ハチミツや山うに、醤油、しょうがなど地域の素材を組み合わせた味の展開を検討している。
また、米粉パンや焼き菓子の提案もあり、県産青果物加工品(ふくぷる〈ぶどう〉やサツマイモなど)とのコラボレーションを通じて、規格外品の活用による食料ロス削減も視野に入れている。その他、スイートポテトパイやスティック菓子なども構想段階にある。



発表後には、「梅の使い方はどうするのか」「賞味期限はどの程度を想定しているのか」「希望する価格帯や販売形態は」「小麦アレルギーへの対応はあるのか」など、具体的な質問や意見が活発に交わされた。こうした質疑を通じて、参加者同士が新たな視点や課題意識を共有する有意義な場となった。
地域連携推進コーディネーターの竹川智子氏からは、「これまでにない新しい販路を意識した開発を進めてほしい」との講評があった。また、「思わず手に取りたくなるようなプロモーションも必要である」「いかにして食べてもらうかという点が大切であり、試食の機会を設けることも重要」と、今後の展開に向けた助言があった。

今後、新商品の試食会などを開催する予定だ。どんな“福井発の米粉商品”が生まれていくのか、引き続き注目してほしい。
また、地域コンソーシアムは全国13府県で活動を展開中。福井県以外の活動内容もチェックしてみよう。
地域食料システム構築・連携推進プラットフォームHP
主催/福井県農林水産部中山間農業・畜産課
ふくいLFP事務局担当/株式会社ウララコミュニケーションズ
問合せ/0776-36-9175 (ウララコミュニケーションズ内)

2025/10/09

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