アート・美術 | 平面・写真〔いわさきちひろ 生誕地・武生 ピエゾグラフ展〕 ちいちゃんの絵本
1968年、ちひろは至光社の編集者・武市八十雄とともに「絵本でなければできないことをしよう」と実験的な絵本づくりに取り組み、『あめのひのおるすばん』を描きます。「まるで、子ども時代にかえったみたいね。何十年、このような絵本をかく楽しみを忘れていたかしら。」と、ちひろは嬉々として絵筆を走らせたといいます。ちひろの分身のような少女を主人公にした絵本は、毎年1冊のペースで制作され、合計6冊の絵本が出版されています。主人公の少女の名前を、ちひろの幼いときの呼び名である「ちいちゃん」にしているものもあります。
あえて説明的な描写を捨て、水彩のにじみや筆勢など偶然性が生み出す効果を表現に取り込んだこれらの絵本は、物語絵本が主流であった当時の絵本に新たな表現の地表を切りひらくものでした。
本展では、『あめのひのおるすばん』のほか、「ちいちゃん」を主人公とした『となりにきたこ』や『ぽちのきたうみ』など、至光社の絵本をピエゾグラフでご紹介します。
いわさきちひろの大代表作といえる絵本6冊から作品を紹介するステキな展覧会。
また、今秋は福井県立美術館、かこさとしふるさと絵本館の3館によるスタンプラリーや相互入館割引などの、「福井絵本めぐり」という連携企画も実施します。