アート・美術 | 平面・写真〔いわさきちひろ 生誕地・武生 ピエゾグラフ展〕 ちひろ 雨の日 晴れの日
雨が降ると、見慣れた風景がいつもとは違った表情を見せます。街並みは雨の向こうに透け、地面は水鏡となって周囲の色を映し出し、色とりどりの傘が開きます。雨が上がると、雲間から光が差し込んできます。真夏の光は眩しくあたりを輝かせ、陰をくっきりと際立たせます―― いわさきちひろは、季節や時間帯によって刻々と変化する空模様を、水彩技法を駆使して描き出しました。雨のなかや、晴れた日の陽射しのなかで遊ぶ子どもたちをみるとき、そこに身を置いたときの感覚までもが鮮やかに呼び覚まされます。
本展では、雨の日と晴れの日のさまざまな情景を描き出した作品を紹介します。ちひろの絵のなかの天気にご注目ください。