月刊ウララ1月号特集『冬のご馳走ごはん』より自分へのご褒美ごはんをご紹介。

寒い冬ならではの滋味あふれる食材。
彩りの鮮やかさも加わり、見た目でも季節を愉しめるご馳走ごはん。

お店の一番人気という海鮮丼は、近海の魚を中心にその時々の旬が宝石箱のように彩られる。鮮度はもちろんのこと、冬ならではの味わいに舌鼓。
「酢飯とのバランスが絶妙なんです」と話すのは、店長の名津井さん。お弁当サイズのコンパクトさながら、見た目にも贅沢で満足感たっぷりの内容。自分へのちょっとしたご褒美やお祝いにもぴったりのごはんで一口、箸を進めるごとに至福の時が訪れる。
『toto base』は、越前海岸で水産加工を営む「越前水産」のお惣菜屋さん。長年の目利きの経験を活かし、その時期の美味しい魚を選び抜いているとあって、お刺身やお鮨、焼き物や煮付けなど、それぞれの魚の特徴を生かしたメニューに腕を振う。お肉や中華、パンやデザートと品揃えも充実。開放的な店内には老若男女、幅広い世代が訪れている。

　冬には冬の旬を。お店に並ぶ食材やメニューからも季節の移ろいが感じられる『京町ごはん』。店主の野呂田昭子さんは「毎日食べても飽きない美味しさを」と、カツオと昆布からとった出汁を基本としたお惣菜など、「食卓のもう一品」に喜ばれる料理を作り続けている。
和のお惣菜と言えば、寒い時期に欠かせないのがおでん。それぞれの食材の味がしっかりと感じられる薄めの味付けで食欲が進み、食べ終わる頃にはすっかり体が温まっている。
最近では若い客層も増えているそうで、洋風メニューも取り入れるように。「鶏とキャベツのクリーム煮」は豆乳に生クリームとやさしい味わい。自家製マスタードの酸味がちょっとしたアクセントになっている。
寒さはこれからが本番。「風呂吹き大根や豆腐の餡かけ煮なども検討しています」と野呂田さん。お店を訪れてくれる人の食卓の風景を思い浮かべながら“献立”に思いを巡らせる。