2020/12/31
現在、金沢21世紀美術館にて、若手作家を中心に個展形式で取り上げている展覧会シリーズ「アぺルト」を開催中です。

シリーズ13回目となる今回は、石川県出身のアーティスト・高橋治希(たかはし・はるき)さんの個展。 高橋さんは1971年金沢市生まれ、同地在住。東京藝術大学にて油画を専攻し、土を用いたインスタレーション作品や、フィールドワークに基づくプロジェクトなどを展開。

2002年に出身地である金沢に戻ったことをきっかけに“九谷焼”を用いた“インスタレーション”を開始。インスタ―レーションとは、場所や空間全体を作品とし、鑑賞者がその場にいて体験できる芸術作品です。高橋さんは社会に対して声高に叫ぶ作品ではなく、もっと個人的な作品との出会いを生み出したいと行き着いたのが、同展のテーマでもある「園林」でした。

園林とは、中国に古来より伝わる庭園のことで、同展では自然を素材としながらも、決して自然なものではなく、複雑な思想を映し出し、見る人を想定しながら造形される作品を展示しています。

そして、高橋さんが金沢21世紀美術館に創り出すのは、自然界において生滅する命や精神の有り様が体現される、東洋の園林思想を背景とした空間です。
園には、水、山、光と闇があり、何種類にも及ぶ野草は、植物の“生滅”を表現。 園林と化した展示空間を回遊することで、鑑賞者が作品と一体となり、肌で感じるインスタレーションを、ぜひ体感してほしいです。

アぺルト13 高橋治希 園林
【会場】金沢21世紀美術館 長期インスタレーションルーム(石川県金沢市広坂1-2-1)
【期間】~2021/5/9(日)
【時間】10:00~18:00(金・土曜は~20:00、2021/1/2・3は~17:00)
【休日】月曜(※2021/1/11、5/3は開場)、12/29(火)~2021/1/1(祝)、1/12(火)、5/6(木)
【料金】無料
【お問い合わせ】 076-220-2800
【HP】あり
【SNS】 Facebook Twitter
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