日々URALA(ウララ)

月刊ウララ1月号『What’s Hot?』より。今、気になる場所・ヒトの一部をお見せします!

家具から家の守り神へ昇華した、
シグネチャー越前箪笥。




OYANAGI

伝統工芸品である越前箪笥とは、指物技術に漆、さらに装飾の金具など、特筆すべき技術の粋が詰まっているが、それをどう現代に表現して発信するか、という最適解がまだなかった。

『小柳箪笥』4代目の小柳範和さんはその解答を求め、自分を深堀りしていった。「千利休の言葉『守破離』が自分の心に刺さりました。親方の言葉を守り、技術を守る。そのやってきたことを守りつつ、培った型を破る。そして自分の世界観を持って進んでいく。自分は型破りな職人になりたかったんです」。

そこで出会ったプロダクトデザイナー・鈴木啓太氏。彼の元を訪れ『小柳箪笥』のDNAを導き出した。「初代から今まで、一言で表現するなら“あつらえる”DNAだと。ずっとオーダーメイドに特化してきたDNAを現代に生かそう、と思いました」。

桐箪笥にさまざまな木の表面をスライスしてデザイン。小柳範和さんはからくり越前箪笥を製作することが好きで、今回の「OYANAGI」にもさりげない高度なからくりが施されている。ローテーブル85万円。キャビネット12万円〜

越前箪笥の技術や型は残しつつ、既成概念を打ち破る。グラフィカルに未来へとつながるデザイン。すべてを削ぎ落して生まれた「OYANAGI」。顔が見える越前箪笥に、という思いを込め、自身の名をそのまま冠した。




「越前箪笥は大事なものを守る役目もありました。つまり、大切なものを守る、家のお守りとして大切にしてくれたら」。まさにこれは、家具を超えた家の守り神的存在になる。

小柳箪笥
【住所】福井県越前市武生柳町10-7
【電話】0778-22-1854
【時間】10:00~19:00
【HP】あり

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メガネの技術から生まれたブランド、
11年目からの世界的展開への第一歩。




アクセサリーに使っているセルロースアセテートは、世界のハイブランドのメガネが使う、イタリア・マツケリー社製。コットン由来の天然成分で職人技の美しい色彩が身上。SDGsが叫ばれる中、セルロースアセテートという素材が見つめ直されていく

10年前、自社だけが持っている“生地を複数枚貼り合わせる”技術を生かそうと作り上げたアクセサリー「Dirocca」。まるでキャンディのような配色の妙と、それぞれが世界に一つしかないことから、選ぶワクワク、身に付けるワクワクを演出してきた。
当時は競争相手もいなかったが、時代が下れば次々と登場する。アクセサリーに雑貨も加えて多品種展開をしていたが、原点回帰、アクセサリーに特化することでブランディングを構築してきた。販売は主に県外の百貨店におけるポップアップショップ。1年のうちほぼ毎日、全国のどこかでショップ展開をしていたが、2020年の百貨店は壊滅的打撃。すべての計画は止まった。




しかし、これがチャンスと切り替えた。その形が自社内のアクセサリーショップ『KISSO STORE』だ。これまでの10年間で作り続けたファンが、本場を見たいと訪れることが多々あったが、満足して提案できる場所を持っていなかったのだ。だから外に出るだけでなく、鯖江でもしっかりと魅せる場所を。「実はずっと考えていたことでしたが、今年だからできたと思います(吉川精一社長)」。走り続け、立ち止まることで、踏み出すべき一歩を踏み出せたのだ。この一歩が次のブランディングを描いていくことになる。

KISSO STORE
【住所】福井県鯖江市丸山町4-305-2
【電話】0778-54-0355
【時間】10:00〜17:00
【休日】土・日曜、祝日
【駐車場】キッソオ駐車場利用
【HP】あり

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織物の街から生まれた
ファッションアイコンとしてのマスク。




Re:LIGHT(リライト)

新型コロナウィルスの世界的な蔓延が続く中、マスクは欠かせないものになってきた。

その日常に溶け込んだマスクに焦点を当てたファッションマスク「Re:LIGHT」が、織ネーム会社の『松川レピヤン』とセレクトショップ『IVYIZM』のコラボレーションから生まれた。

PatchWork Taste Jacquard MASK 2800円(税込)。サイズは全3種類で、紐でサイズ調整可能。12月下旬に同じくパッチワーク柄のダークトーンタイプを販売予定。『IVYIZM』店頭または、「Re:LIGHT」オンラインストアで販売中

そもそも世の中にある多くのマスクは機能性が重視され、ファッションへの需要は高くはない。しかし顔の大半を覆ってしまうマスク。「本質的なファッションとして改めてマスクの広がりを見直したかった」と、『IVYIZM』の店主・小倉さん。

ファッションやレイヤードを熟知する小倉さんが目指したのは帽子や靴下などのアイテムと肩を並べてカテゴライズされるようなマスク。そのビジョンを具現化できる高い技術力が、繊維大国であるこの街にはある。




『松川レピヤン』がもつ繊細なデザインの表現力で製作されたマスクはジャガード織の生地で立体感があり、かつ高級感のある仕上がり。無地ファッションが主流の今、コーディネートをワンランク上げてくれる。

この新たなファッションアイコンを掲げ、全国へと発信する小倉さん。「都内で活躍するスタイリストからの評価は上々。また、東京のセレクトショップでの販売も予定しています」

IVYIZM(アイビズム)
【住所】福井県福井市高木中央2-406
【電話】0776-63-6590
【時間】11:00〜20:00
【休日】木曜
【駐車場】11台
Re:LIGHTオンラインストア

月刊ウララ1月号(582円+税)は『冬のご馳走ご飯』より、自分へのご褒美ご飯”をご紹介。書店、コンビニ、通信販売で好評発売中です。ぜひご覧ください。



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