2021/02/08
※終了しました。
デザインディレクター・西畑敏秀氏(仁愛女子大学教授)と、写真家・たとり直樹氏の2人による展示会「秀の間 樹の眼」が『福井市美術館』にて開催。
伝統と革新を続けてきた『黒龍酒造』を通じて、2人がこれまで携わってきたクリエイティブを振り返ります。
『黒龍酒造』の広報誌「永」、新聞広告、ポスターなどの作品や数多くの写真には、西畑氏が目指してやまない日本文化の“上質な普通”に息づく「間合い」と、たとり氏の眼差しが追い求める、時が止まったような「幽玄」の瞬景が宿っています。
本展では、これらの作品にまつわるストーリーや背景を切りとりながら様々な作品を展示。
例えば、こちらは西畑氏が制作、たとり氏が撮影を担当したポスター。紹介されているのは『黒龍酒造』の酒器グラスですが、これをデザインしたのはプロダクトデザイナーの深沢直人氏。そして、西畑氏が大きな影響を受け、長年指針としている“上質な普通”の提唱者もまた、深沢直人氏。偶然のような必然のようなスト―リー。観るだけでは感じ取れない、深い想いの込められたポスターです。
また、たとり氏は、2007年にも『黒龍酒造』を題材に個展を開催しており、今回は「幽玄な枯淡の美」を軸とした作品を展示。2004年の福井豪雨をきっかけに撮り始め、現在「永」の表紙にもなっている「後世に残したい福井の風景」を含め、『黒龍酒造』の酒造りの写真が並びます。
文化元年(1804)の創業以来、伝統と革新を繰り返してきた『黒龍酒造』を舞台に、仕事の領域を超えたライフワークとして、表現への挑戦を続ける、ふたりの軌跡が感じられる展覧会です。
秀の間 樹の眼
【会場】福井市美術館(福井県福井市下馬3-1111)
【日程】2/10(水)~2/14(日)
【時間】9:00~17:30
【休日】2/12(金)
【料金】入場無料
【お問い合わせ】090-8966-9854(西畑)
【HP】あり
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