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2021/02/07
まるでバレーボールコートにいるような臨場感! 息もつかせぬゲーム展開に目が離せなくなる、青春スポーツ小説「2.43 清陰高校男子バレー部」がアニメとなって話題に。原作は夫が福井出身という壁井ユカコさん。福井テレビでは毎週日曜、9時30分~10時にて放送中だ。
物語は架空の高校「福井県立七府清陰高校」にある男子バレーボール部と福井が舞台となる。東京の強豪チームで問題を起こして帰郷した、情熱的な“バレーバカ”灰島公誓(はいじまきみちか)と、ずば抜けた身体能力を持ちながら、ヘタレの幼なじみ黒羽祐仁(くろばゆに)の「ユニチカ」コンビが、再び出会い、バレーボールで全国を目指す青春ストーリーだ。
いわゆる“スポコン”小説だが“魔球”や“超人プレイヤー”は出てこない。バレーボールを軸に、中学~高校と、少年たちが闘い、悩み、葛藤するドラマを等身大で描いている。なお、タイトルは男子高校バレーのネットの高さ2m43cmからきており、(※県大会は2m40cm)この物語を象徴する「2.43」の大舞台で、彼らは頂点に立つことができるのか?
そして、アニメ版ではこれまでに、少年時代の回想や中学生に成長した「ユニチカ」コンビが、アニメならではのスピーディーな動きで描かれた。
主要キャラクターの一人・棺野秋人(かんのあきと)役は福井市出身の声優・蒼井翔太さんが担当。健康上の理由で屋外練習ができない繊細で難しいキャラクターだが、どのように演じているかも見どころのひとつだ。なお、全編を通じ「ほやけど」「ひっで」など、おなじみの福井弁が飛び交っているぞ。
しかし、見逃した、録り逃してしまったという方もまだ間に合う! アニメ版は各種配信サイトでも配信中だ。配信期間中は1話から最新話まで、公開中の全エピソードを一気見ができるのだ。
さらに、小説版はシリーズ3作目の「春高編」が好評発売中。弱小だった清陰高校男子バレー部が「ユニチカ」コンビに引っ張られ、春の高校バレーで全国の強豪チームに挑み、いよいよ決勝トーナメントへ!!
小説でもライバル校を含め、すべてのキャラクターが生き生きと躍動するように魅力的に描かれている。壁井さんがこだわっているのが真実味のある試合の描写だ。何度も書き上げて、直して……。こうして、練り上げられた作品だからこそ、「ユニチカ」コンビらと一緒にボールを追いかけるうちに、あっという間に読み切ってしまう。アニメ版と併せてこちらもぜひ!
『2.43 清陰高校男子バレー部 春高編』
作/壁井ユカコ(集英社)
イラスト/山川あいじ
※文庫版が、2月19日(金)と3月19日(金)に、集英社文庫より2冊分冊で連続刊行予定。
【HP】あり
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