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2021/03/11
ICHIGOOJI (いちごおうじ)
3月オープン
福井県坂井市、毎年ユリやバラが咲き誇る『ゆりの里公園』のすぐそばに2021年3月にオープンした『ICHIGOOJI』。のどかな田園風景の中にある大きなビニールハウスで、美しい色彩を放つ苺を栽培。摘み取り体験も可能ないちご農園である。
摘み取り体験は、金・土曜はナイト営業も実施。東尋坊やあわら温泉にも近いことから、福井の新しいスポットとして県内外から注目されそうだ。
一見、農園とはイメージしにくい『ICHIGOOJI』というネーミングは、オーナー自らが考案したもので、そのオーナーこそが王子こと池田天瑠さんだ。
大学生の時に一念発起し、強い憧れと、将来性に惹かれて飛び込んだ農業という世界。『ICHIGOOJI』の誕生には、夢を追う一人の若者の想いがあった。
兵庫県出身の池田さんが、夢の始まりとして選んだ場所は、祖母や叔父の家がある福井県。池田さんにとって福井県はもう1つのふるさとだという。大学までは野球一筋で、将来に向けて動き出す大学3年の秋に肩を故障。野球ではなく、違う道を探すことになった池田さんの頭にふと浮かんできたのは、自然豊かな福井で米農家をやっている叔父のカッコいい後ろ姿だった。これまで農業について学んだことのない池田さん。「農業がしたい!」その想いだけで飛び込んだ世界だが、当然、知識も経験もなく、本当にゼロからのスタートとなった。
右も左も分からない池田さんが、叔父に相談していたころ、農業をはじめたい若い世代をバックアップするJA福井県主体の「産地パワーアップ 自然光利用型の連棟ハウス整備事業」にエントリーすることに。想いが届いたのか、運よく審査を通過、いちご農家としての第一歩を踏みだすことになった。「日照時間や気候に左右され、病気に弱いなど、いちごはとてもデリケート。栽培を成功させるには、知識とコツが必要です」と池田さん。ハウスが完成するまでの1年半、京都府にある関西屈指の観光農園・おさぜん農園にて、いちご栽培のノウハウをみっちりと学んだ。
福井県でついに夢を叶えた池田さん。福井県は太平洋側に比べて日照時間が短いため、高品質ないちごを長期間生産するには、温度や湿度、CO2濃度、日照時間等をしっかりと管理できる大型ハウスによる高設栽培を取り入れている。苗づくりから定植、収穫まで1年。愛情をかけて、大切に育ててきたいちごが実る喜びを実感するとともに、今後「ICHIGOOJI」が、自分も含め、いろんな人に愛されるブランドとして成長していくことが目標だ。
現在は「章姫」と「べにほっぺ」の2品種を生産し、出荷と摘み取り体験の予約を受け付けている。開園に伴い地元のスイーツ店からも直接オーダーが入るほど注目度も高い。
今後は農園として美味しい苺を提供するだけでなく、ハウス内で体験型のイベントを開催するなど、苺を通じて様々な交流を生み出していきたいと話す。ICHIGOOJIこと池田さんは、すでに次の夢に向かい始めている。
ICHIGOOJI
【住所】福井県坂井市春江町石塚20字2
【電話】080-5337-0811
【いちご摘み取り体験】※HPから予約受付
通常営業
[日時]3月中旬~6月中旬/9:00~15:00 ※1時間単位で受付
[料金]時期により異なる
ナイト営業「Strawberry Night」
[日時]3月中旬~6月中旬の金・土曜/18:00~21:00 ※1時間単位で受付
[料金]時期により異なる
【HP】あり
【SNS】Instagram Facebook
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