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【長坂真護のMAGO NOTE】
2021/04/22
前編は月刊ウララ2021年5月号に掲載
<毎日が目まぐるしいスケジュールで動くMAGO。連続する大型個展、年内には10店舗を超えるであろう『MAGO GALLERY』、制作は年に600点を超えるまでとなったその活動は、100億円を集めてガーナにリサイクル工場を作る壮大な目標を持っている。しかし今、手法を変えようと……>
それで少しやり方を今年から変えて行きたいな、と思い始めました。100億円かけて一気にリサイクル工場を作るのではなく、毎年少しずつ工場を大きくしていくこと。今年は1億円ほど事業に使える金額ができたので、3000万円はガーナの工場などへ投資、3000万は先進国向けのサスティナブル事業への投資(弊社の事業です)、残りは内部留保に回します。
ガーナには今まで1000個のガスマスクを配布、スラムの幼い子供たちに無料の学校を開校、2019年は美術館を設立、今年はさらにワクチンを打ったら、仲間たちと第一工場を作るチャレンジに出ます。
そう僕が自分の自由を引き換えに欲しい物は、世界平和です。本当に生きている間にやってみたい。幸か不幸か、僕は資本主義社会において、最も平和な時代の先進国の何をしても命の保証がある、日本に生まれました。借金まみれになっても自己破産ができるし、死にかけたら生活保護も受けられます。そんな資本主義社会なので、知恵を巡らせばこんな貧乏な僕でもお金を貯めることができるのです。それで休みなく絵を描き続けて、本当に数億円絵が売れるアーティストになりました、数億円のアーティストと言っていますが、僕はアートの総売上の5パーセントしか給料を取っていません。利益はガーナや、ソーシャル、サスティナブル、エシカルなものに事業投資しています。
私たちは地球40億年の間でたった50年から100年くらいしか生きることができません。だから私利私欲の資本主義的な生き方ではなく、サスティナブルな生き方が最も評価されるような社会になることを切に願います。ソーシャル、サスティナブル事業はダサい、儲からないというイメージも払拭すべく、僕は声高らかに儲かるぞ! と、わざと叫んでいます。そう言い続けることで、若い世代の起業家たちによるサスティナブル事業での起業が増えて欲しいからです。
すべてはガーナの為に、そして美しい地球の為に、ひいては我々のために。僕は“サスティナブルキャピタリズム”を掲げて、今年もゴミのアートを売りまくります!
路上の絵描きからSDGsの旗手へと上り詰めた、
7年間の挑戦の日々を綴った
『MAGO NOTE1』絶賛発売中!
美術家 長坂真護
MAGO CREATION(株)代表取締役兼美術家 /MAGO Art & Study Institute Founder。サスティナブルを合言葉に、ガーナのスラム街に先進国が不法投棄した電子廃棄物を再利用し、美術品を制作販売。その利益をスラム街での新規雇用や完全無料の学校運営に。
公式HP Instagram
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