2021/05/17
男のキャンプ 火と鉄の美学
男は自然に帰りたくなる。一人、帰りたくなる。性(さが)ともいえる行動を共にする火と鉄。ものづくりの街がものづくり全開で自然と戯れる。
メガネ加工技術だからできた、
チタンにこだわったギア。

無骨なまでのキャンプギア。重量4.2kg。初めからターゲットを男性に絞り、キャンプ好きでなくても男のコレクター魂を揺さぶるような焚き火台『HYTIS(ハイティス)』。作ったのはメガネ加工を行なっている高橋弘行さん。 “美味しく肉を焼ける鉄板”、そして鉄板に合う焚き火台。ないのなら作ればいい、それは、ものづくりの産地・丹南地域に生まれ育ったからこそ起きる発想。
もう一つ、鉄板と同じサイズの網と、専用ハンドル。こだわったのは素材だ。「チタンを使いたかったんです」チタンは錆びない、軽い、硬い、人体に影響がないと、キャンプにはもってこいの素材。普通なら入手困難なところ、メガネ素材で使われているため手に入りやすい。さらにチタン加工技術も最高峰。それはメガネの街だからこそできたのだ。

HYTIS(ハイティス)
【HP】あり
鉄を切る、曲げる、加工する。
日本初の大きさが自在な鉄板。

鉄板切断、機械加工、表面処理など県内で金属加工を営む若手たちで立ち上げたブランドが『unumPlate(ユーナムプレート)』。ラテン語で唯一無二、というように、どこにもない鉄板を作り上げた。
唯一無二とは、“大きさを1mm単位で自由に設定できる鉄板”を作り上げシステムを組み上げたこと。厚さも3.2mmから20mmまでの全6種類、曲げやハンドル、削り出し加工もオプションで付けることができるのだ。鉄のプロ集団にできないことはない。試行錯誤の末にここまでたどり着いた。「鉄は重量に比例して蓄熱量が上がります」。つまり、厚みのある鉄板は熱を逃がさないから、肉の旨味が閉じ込められ、より美味しくなる。そしてオーダーメイドの鉄板なら、ガスコンロでもピッタリサイズの極厚鉄板で美味しく肉を焼くことができる、ということ。

unumPlate(ユーナムプレート)
【HP】あり
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