【暮らしを豊かにする私の巣づくり。】
2021/05/31
連載「暮らしを豊かにする私の巣づくり」では、自然素材のカーテンやそのハギレで布雑貨を製作する福井のファブリックブランド『KURASIKU』とコラボレーションして、福井で購入できる“暮らしに取り入れたい”とっておきのアイテムたちをご紹介します。
少しずつ暑い日が増えていき、夏の訪れを感じるこの頃。そろそろ麦茶を作り始めるご家庭もいらっしゃるのではないでしょうか。
麦茶はもちろん、麦ごはんやビールの原料としてもおなじみの「大麦」は、穀物の中でも栄養価が高く、昔から日本人に親しまれてきた食材のひとつ。大麦には1本の茎になる穂の数の違いから「二条大麦」と「六条大麦」があります。「六条大麦」は麦茶やご飯に混ぜる雑穀などに用いられ、福井県が収穫量日本一を誇ります。初夏に収穫期である「麦秋(ばくしゅう)」を迎え、ちょうど今がその時期。県内の大麦畑は実った穂で黄金色に彩られ、美しい景色が広がります。
福井県には「六条⼤⻨」という素晴らしい特産品があるものの、残念ながらその認知度は低め。これではせっかくの宝が埋もれたままとなってしまう。もっと多くの⼈に知ってもらいたいとの思いから、⼤⻨関連商品の開発と製造販売を⾏う『⼤⻨倶楽部』は創業しました。
最近、大麦の茎(麦わら)を加工して作られるストローが、メディアなどでも話題になっています。麦わらは英語で「Straw(ストロー)」。「ストロー」という名前の語源が麦わらにあるのです。
今ではプラスチック製が主流ですが、もともと飲み物を飲む際に使われていたのは、その名の通り「麦わら」でした。昔は一般家庭でも麦わらでジュースを飲む風景が身近な暮らしの中にあったそうです。
そんな「麦ストロー」を、福井の尊い麦畑の香りや情景を感じてもらいたいと、『大麦倶楽部』さんは10年以上前から1本1本愛情を込めて手作りしてきました。
この麦ストローが出来上がるまでには、時間と手間がかかっています。まずは刈り取った大麦を、晴れの数日間しっかりと天日干し。十分に乾燥させたら、茎の節と節の間をカットし、外側の皮を1つ1つ手で剥いていきます。これがなかなか根気のいる作業なのです。
無味、無漂白、無着色の天然素材100%で、肥料として土に還ることができる自然派。どこかほんのり懐かしい、麦畑を渡る風のような香りに癒されます。口当たりは柔らかく、天然素材ならではの温かみが感じられて、いつものドリンクを特別な一杯にしてくれそうです。長さや太さ、色合いのバラツキも、大麦それぞれの個性として楽しめますね。
SDGsが叫ばれる昨今、世界的にプラスチック製ストロー廃止の動きが広がりをみせているのは、みなさんも知っていますよね。それに代わるエコなストローとして「麦ストロー」への注目はさらに高まりました。また今年から、全国の生産者や民間企業などがパートナーシップを結び「ふぞろいのストロープロジェクト」がスタート。麦わらを使ったストローの普及が進んでいます。
エコなことをしたい気持ちがあっても、何から始めれば良いのかわからない……。でも私たちの生活に身近なストローを麦わらに変えるだけなら簡単ですよね。冷たいドリンクを飲む機会が増えるこれからの季節のマストアイテムにしてみませんか?
KURASIKU(クラシク)
【住所】福井県福井市羽水1-611
【電話】0776-97-9066
【SNS】Instagram
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大麦倶楽部
【住所】福井県福井市殿下町48-6
【電話】0776-97-6369
【時間】9:00~18:00
【休日】日曜、第1・3・5土曜、祝日
【HP】あり
※「麦ストロー」は、HP及び、『福井市観光物産館 福福館』や『喜ね舎 愛菜館』、県内の『道の駅』、他で購入可
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