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【暮らしを豊かにする私の巣づくり。】
2021/08/20
連載「暮らしを豊かにする私の巣づくり」では、自然素材のカーテンやそのハギレで布雑貨を製作する福井のファブリックブランド『KURASIKU』とコラボレーションして、福井で購入できる“暮らしに取り入れたい”とっておきのアイテムたちをご紹介します。
陶器や磁器、和食器に洋食器、大きさ、重さ、材質など、多種多様な食器。使用シーンや盛り付ける料理によっても適する器は変わりますが、今回ご紹介するのは、鯖江市河和田で作られている、日常使いにもぴったりな、扱いやすい“漆器”の器。
漆器と聞くと、伝統工芸を思い浮かべ、高級料亭や和食屋など、また、ハレの日に用いられるような、いわば敷居の高い印象を受ける方が多いかと思います。
その中で、河和田の老舗漆器屋『漆琳堂』では、業務用の漆器に加え、普段の暮らしにも取り入れやすい漆器を製造しています。
それが、昨年2月に誕生した、北陸のものづくりの知恵を生かした器と生活雑貨のブランド「RIN&CO.」の「越前硬漆」シリーズです。
こちらは福井県と福井大学との産学官の連携によって堅い塗膜を実現した、食洗機でも洗える丈夫な漆器。カトラリー等でも傷がつきにくく、漆器でありながら、気軽に普段の食卓に並べることができます。
「漆器は工芸品であり、昔から使われている日用品でもあります。漆器をより日常の暮らしに取り入れてほしい」と、『漆琳堂』八代目・内田徹さん。
「RIN&CO.」の器は一見、漆器とは思えないようなフォルムと優しい色合いが特徴ですが、この器を作る上でコンセプトに据えたのが“北欧”だそうです。
内田さんは、「RIN&CO.」のブランディングについて「good design company」の水野学さんと何度もやり取りをしている中で、河和田でのものづくりと、北欧との共通点を感じたよう。
年間を通して曇りの日が多い点、周囲を山々に囲まれ、冬は雪深く、家の中での暮らしに豊かさを求めている点、それに、家具やインテリアのメーカーが発達している点など、言われてみると、確かに似ている点がありますよね。
そうしたコンセプトのもと誕生した器は、北欧をイメージさせるような柔らかで親しみやすい全10色を展開。赤(RED)・藍(INDIGO)・灰(NORTHGRAY)は濃淡の異なる3色ずつを、そして黒色が1色のラインナップ。異なる色のグラデーションも素敵です。
また、塗りの技法も2種類あり、黒色のみ、刷毛目を残さずに仕上げた高級感のある「真塗り技法」を、その他9色は、あえて刷毛目による塗跡を活かした「刷毛目技法」によって塗られています。こちらは刷毛目が残っていることにより、指紋や傷がつきにくいという魅力も。
どちらの塗り方も卓越した技術が必要で、職人さんの手によってひとつひとつ丁寧に塗られています。
形状は、色によってラインナップが異なり、小物入れとしても使える小ぶりの器から、汁物や一品ものまで対応できる汎用性の高い平皿、パスタやカレーライスなどにおススメの深さのあるものまで幅広く揃います。
そして、漆器や和食器に多い、器の底の「高台」をつけていない点もポイント。これにより重ねやすくなり、収納場所も選びません。見た目もすっきりとし、和洋問わず料理が合うようなシンプルなデザインです。
もちろん、陶器などと比べても、熱伝導率が少なく、器が熱くなりにくい、軽くて割れにくいという漆器としての魅力はそのまま残っています。
さらには、お家での食卓以外にも、アウトドアシーンでも活躍しそうですね。軽くて持ち出しやすいうえ、なんといってもゴミが出ないのは環境にとっても優しいですよね。
漆器ビギナーにとっても扱いやすい「RIN&CO.」の器。暮らしを豊かに彩る食器のひとつに、こちらの漆器を加えてみてはいかがでしょうか。
この他にも「kurasikuコラム」では、暮らしを豊かにする様々な道具を紹介しています。
詳しくは下記バナーから▽
KURASIKU(クラシク)
【住所】福井県福井市羽水1-611 カーテンのカズマ内
【電話】0776-97-9066
【SNS】Instagram
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漆琳堂直営店
【住所】福井県鯖江市西袋町701
【電話】0778-65-0630
【時間】10:00~16:00
【休日】不定休(SNS・HPで要確認)
【HP】あり
【SNS】Instagram(漆琳堂) Instagram(RIN&CO.)
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