川上なな実のYellTalk｜お父さんお母さん。ありがとう。

今回のテーマは私の家族についてのお話をしたいと思います。

どうしてかというと…

ここ１年間、引退と俳優業専念の切り替え期に行ってきた『川上なな実第２のステージ応援プロジェクト』を、自ら発起人としていろんな言葉を発してきました。そこで、ある自分のインタビュー映像を見てふと気づいたんです。その映像では、

「親との縁を切った。悲しいこと。一番の味方がいなくなった」と。

もちろん、映像に映っている一方的な私だけの言葉が流れていて。その他にも、この1年でたくさんインタビューして頂いた記事では、私だけの言葉をフューチャーされて自分自身心苦しくなっていました。

両親とはお互いに思いがあって、AV女優現役時代は「縁を切った」も同然な関係性でした。今考えても、とっても難しい状況だったと思います。 私が親だったとしても絶対反対してるはずだし…。

親としては、AVデビューした子のことを理解できなくて、それを辞めてもらうには「縁を切る」という選択肢しかなかったのか…。

私としては、”事情があってAVデビューをした”真実を当時は強がって伝えられず、「縁を切る」をそのまま受け止めざるを得ず、『いつか絶対に見返す』という親への恐ろしい闘争心が働いていたことがありました。

私が幼いころ毎年、福井から地方に出て家族旅行をした幸せな思い出があったはずなのに…。
きっと愛されていたはずなのに、周りが見えなくなってからは、私の頭の中から無理矢理抹消していた気がしました。
お母さんだって私だって、きっとず～っと友達親子のように仲良くしたかったはずなのに。

お母さん

私は

お互いの愛という信頼を忘れて、距離を取ることを選びました

時間かかっちゃいましたが

それぞれの道でいろんな経験を経て、熱も冷めた10年だったのかな

私が新しい人生を選んで安堵したのかな

お母さんから、突然のことでしたが私へ相談してきてくれたんです。（相談内容は個人的なことなので伏せますが）

そこで私は私なりのアドバイスを伝えて、その流れから自分の胸にしまっていた思いのたけをぶつけてみたくなったんです。

自分は”事情があってAVデビューした”ことや、「縁を切って」から複雑なことがたくさんあって、それを今は整理していて『ここまでやってきた！』と…。

お母さんは

「ごめんね」「一人で大変だったんだね」「縁を切ってごめんなさい」

って言ってくれて、私はこの言葉を１０年間求めてた気がして、言わせてしまった気がして戸惑ったけど、それでも心から救われました。

時間はかかったけど、今、お母さんとは「結婚」や「子供」「母の日」の話などたわいもない会話ができて幸せです。

つい先日は、名古屋BD galleryで写真展「すべて光」が開催され、両親で観に来てくれました。

飾られた写真の中には、もちろんヌードやストリップで踊っている写真がたくさん飾られていました。

それでもお母さんから、渾身の言葉だったんだろう「写真展観に行くね」と言ってもらえて、とても嬉しかった。今までお母さんは、私が脱いでいるということの話を聞くことすら避けていたけど、自ら名古屋へ足を運んでくれて写真一つ一つを大事に観て、「これ幼いね」とか「この写真好き」とか言ってくれて嬉しかった。

今は、プライベートで本名の私の名前で呼んでもらう機会がどんどん増えて、とっても新鮮な毎日です。

自分の事はもちろん！ 守るものが増えて行くことは、いいことだと実感してます。

とはいっても、未だ人間関係で落ち込んだりの連続だったり、多くの人の前で自分の言葉を発する恐怖を抱えたり、いろんな不安はつきものですが、

それでも”今の私は大丈夫！”と言えます。

“愛を知ったから！”

お父さんお母さん。
心からありがとう。
そして自由奔放に生きすぎてごめんなさい（笑）
これからは自分を大切にして幸せに生きていくところを両親に見てもらうのが恩返しなのかなと思ってます（笑）

そして、
みんな！み〜んな！も！
本当にありがとう！！！

両親と距離を置いて孤独を感じていた私に、ファンのみんなが家族のように常に私を見守ってくれたり愚痴を聞いてくれたり背中を押してくれたから、破滅精神しかなかった私は、今は心から自分を大切にして愛することができるようになった気がします（笑）まだたまに瞑想したりもしますが（笑）

そんな時もみんながいること思い出したら、自分に自信を取り戻せます。

たくさんありがとう。

そしてこれからもよろしくね。

幸せいっぱいだぁ！！！

こんなこと書いたらまた笑われるな（笑）

でも、

まぁいっか（笑）

川上なな実（@nanamikawakami）
福井県生まれ。AV女優業のほか、アイドルユニット・恵比寿マスカッツやストリッパーとしても活動。今年4月、2022年でのAV女優業・ストリッパー業の引退と、俳優業に専念をすることを発表。主な出演映画やドラマは「下衆の愛」「悲しき天使」「全裸監督」など。
【川上なな実オフィシャルサイト】

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