【わたしのレコ麺】
2022/12/17

福井への移住をきっかけに麺料理にドはまりしたライター・にしやま(岐阜出身)がレコ“麺”ドする食レポ企画。訪れた先で出会ったローカル麺を歴史あるお店のたたずまいや、人情味あふれる店主とのやりとりとともにつづります。
今回は、月刊URALA STYLE 12月号の特集ページ「福井のラーメン冬の陣」でも紹介している敦賀の真鯛ラーメンに注目。実は最近気になっていた、港町らしさあふれるラーメンの味を求めて、市内3店舗を巡ることに。果たして、話題のラーメンは店主たちの熱い想いに後押しされて、敦賀の新たな名物グルメとなるのか…?! 3回にわたって、各店のレコ麺をレポートします。

最後にお邪魔したのは2022年7月、敦賀市相生町にオープンした『トリノセツリ』。和モダンな店構えは老若男女を問わず受け入れてくれる、懐の広さを感じる。店名やロゴに鶏があしらわれているだけあって、看板メニューは「鶏そば」ながら、今回ご紹介するのは1日限定5食で提供している「敦賀真鯛そば」。実は、かつて姉妹店の割烹『やまとも』で人気を博した一杯なのだ。

店主の竹内裕哉さんは「誰もが手軽に食べられるラーメンで地元を盛り上げたい」という、 兄であり『やまとも』の調理長でもあるオーナーの思いに賛同。脱サラして今夏、ラーメン屋の店主へと大きく人生の舵を切った。

ラーメンには、地元で養殖する敦賀真鯛をふんだんに使用。「1杯あたりの敦賀真鯛の使用量は、ウチがダントツだろう」と胸を張る。しかし、そんなラーメンの誕生は、賄いの失敗がきっかけだったというから驚きだ。
「潮汁という鯛のアラで作るスープをスタッフに作ってもらったんです。本来、煮立ててはいけない料理なのですが誤って煮立ててしまって。失敗したと思いながら一口食べてみると以外にも美味しく、ラーメンにできそうだったんです。そこから改良を重ねて今のラーメンが出来上がりました」(オーナーの竹内祥悟さん)

『トリノセツリ』の真鯛ラーメンの特徴は、魚が苦手な方でも食べられるくらい徹底的に臭み抜きされたスープ。鯛の旨味はしっかり感じられるのに、魚独特の臭いはまったくといっていいほどない。さすがは和食の料理人の技。塩を振り、焼いて、煮て…と、臭み抜きのためにかなりの時間と工程をかけていると聞き、「1日5食限定」の理由もわかった気がした。

裕哉さんは、賄いの機会を活用して試作を重ねているというほど、新メニューの開発にも意欲的だ。「オーナーのOKが出たときはめちゃめちゃ嬉しいです」と、兄であり、オーナーの厳しいながらも的確なアドバイスを受け、料理人として日々研鑽を積んでいる。
「敦賀真鯛そば」はもちろんのこと、今後どんなメニューが生まれてくるのだろうと期待が高まってくる。
トリノセツリ
【住所】福井県敦賀市相生町6-8
【電話】090-5681-9035
【時間】11:00〜15:00LO(土曜は16:00LO)
【休日】 毎月第4水曜
【駐車】あり
【席数】20席
【SNS】Instagram
日々URALAからのお知らせをLINEで受け取れます!