2024/10/01
ようやく暑さも和らぎ、外で過ごすことが心地よくなってきたこの頃。鯖江市『西山公園』にてアートフェスティバル「まちなか芸術祭2024 アートでみんなの笑顔をつなぐ connect」が開催中です。西山公園ではこれまでにはない、初開催の催し。
期間中、県内外の招待アーティストのほか、公募によるアーティスト約14名の作品、また鯖江市内の小中学生らの作品が園内全域を対象に展示されています。
屋外作品も多いため、『西山公園』とアートが融合した普段とは少し異なる公園の景色を楽しむことができます。作品の展示場所については、各アーティストの希望により決定。映像で確認したほか、実際に園内を散策して検討したアーティストもいるようです。
県外アーティストの一人で、新潟県村上市にて廃材で原寸大の動物作品を創る“廃材再生師”の加治聖哉氏は、木材やコルクなどの廃材から原寸大のイワシを制作。公園の北東部にある「嚮陽庭園」に、まるで池で泳ぐ鯉とリンクするかのように約200匹を宙に浮かべて設置。じっと眺めていると、時々風で揺れたり、方向が変わったりするので、その生き生きとした様子を楽しむことができます。
京都を中心に活動し、光や映像による作品を国内外で数多く手掛けてきた美術家の髙橋匡太氏は、ピンク・白・オレンジ色の果実袋に“笑顔”を描き、その中にLEDの小さな光を入れて“果樹”を完成させる作品「ひかりの実」を制作しました。果実袋のイラストは市内の小中学生が授業の一環で描いたほか、9月14日・15日に開催されたオープニングイベントのワークショップでも多くの方が描きました。
鯖江市文化課の丹羽さんは「LEDの光は常時発光しているため、暗くなったあとはもちろん美しいですが、陽が落ちる寸前なども柔らかい光を感じることができます。ぜひ、大切な人の顔を思い浮かべながら鑑賞してほしいですね」と語りました。
また、福井県越前市で作陶している岩国英子氏は公募アーティストとして参加。「シリーズ心の顔」と題し、さまざまな感情の中で揺れる人の顔を、陶器で表現しています。複数の作品が展示してあるので散策しながらぜひ探してみてください。
その他、市内の小中学生が手ぬぐいに絵を描いた「手ぬぐいアート」も園内各地に点在。時折秋の優しい風に吹かれ揺らぐ様子に、見る側の気持ちもほっこりしてしまいます。
さらに、期間最終日の10月5日(土)・6日(日)には園内ピクニック広場にて、ダンスパフォーマンス「Rinne」を披露!「Rinne」はコスチュームアーティストひびのこづえ氏が制作した不思議な衣装を着た2人のキュートなダンサーが、川瀬浩介氏の音楽に合わせて踊るパフォーマンス。海から生まれる新しい命を表現します。
また、5日(土)のパフォーマンスラストには海の泡に見立てたスカイランタンを空に浮かべます。公園とアートが生み出す幻想的な空間をぜひお楽しみください!
ダンスパフォーマンス Rinne
【日程】2024/10/5(土)・6(日)
【会場】西山公園 ピクニック広場
【時間】5日 16:30~17:30、6日 14:00~15:00
【料金】無料
初開催の「まちなか芸術祭」。今回ご紹介したもの以外にもたくさんのアート作品が展示されています。ぜひ、普段とは異なる公園を散策しながら各所いろいろな作品を探してみましょう。園内をじっくり見てみると、これまで気付かなかった公園の新たな魅力にも出会えるかもしれませんよ!
<会場マップは下記にて配布>
・鯖江市まなべの館
・嚮陽会館
・西山動物園
・松堂亭
まちなか芸術祭
【日程】開催中~10/6(日)
【会場】西山公園(福井県鯖江市桜町3-8-20)
【お問合せ】0778-53-2257(鯖江市教育委員会 文化課)
【HP】あり
【SNS】Instagram
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