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2025/03/04
ロンドン、リオ、東京とオリンピック3大会連続でメダルを獲得するなど、日本代表として活躍した卓球の石川佳純さんが「47都道府県サンクスツアーin福井・美浜町」で3月2日に美浜町を訪れました。
23年5月に引退を発表するまで、23年間現役選手としてプレーした石川さんはこの日参加した約80人の子どもたち一人ひとりと向き合いながら、2時間近くにわたって熱血指導。「私自身、卓球からたくさんのことを学びました。子どもたちにも卓球を続けてもらい、いろんなことにチャレンジしながら成長していってほしい」と、振り返りました。
卓球を通じて経験した卓球の魅力やスポーツの楽しさを伝えようと、22年4月にスタートしたサンクスツアー。石川さんは47都道府県の“完走”を目指して精力的に全国各地を巡っていて、今回35番目の開催となりました。
競技を引退した今も週5日以上のトレーニングを続けているという石川さんは、現役時代さながらの力強いフォアハンドを披露するなどデモンストレーションを交えながら、わかりやすく上達のポイントを説明。練習では子どもたちの近くに立ち、一人ひとりのフォームを確認しながらアドバイスするなど、卓球の魅力や面白さを伝えていました。
練習後のトークショーでは、「競った試合で勝ちきるための方法を教えてください」、「卓球を続ける中で一番楽しかったことは?」などと、子どもたちからさまざまな質問が上がり、これまでの経験やエピソードを交えながら答えていました。
「今まで卓球で心に残ったことはなんですか?」と聞かれると、「すぐに思い浮かんだのは、5度目の優勝を果たした全日本選手権。当時27歳で優勝は無理だと思っていた。でも一生懸命、あきらめずに最後までプレーした結果、優勝することができた」と、卓球を通じて学んだ貴重な経験を伝えていました。
地元・美浜中学校の開校50周年記念イベントとして実現した今回のサンクスツアー。初めて全国大会への出場を決めた女子卓球部にとっても、今月29日、30日に富山県で開催される大会直前のタイミングで巡ってきた貴重な機会となりました。
石川さんとの直接対決(スコア8-8から試合)に挑戦した美浜中1年の山口美羽さんは、「勝つことに対する強い気持ちが伝わってきて、貴重な経験になりました」と笑顔で振り返りました。
また、オリンピックの団体戦でメダルを獲得している石川さんから、全国大会に臨む選手たちに向けて、団体戦を戦う上での心構えについて、「チームワークが良くなると流れがくる。卓球は流れがすごく大事」などとエールを届ける場面もありました。
サンクスツアー終了後、石川さんは「初めて訪れた美浜町で、最初の入場の時から温かく、熱く迎えていただいて、忘れられない旅になりました。完走を目指して、現役時代に感じていた感謝の思いを直接伝えていきたい」などと感想を話しました。
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