2025/03/28
アンコンシャス・バイアスとは?
私たちは何かを見たり、聞いたりしたとき等に、無意識に「こうだ」と思い込むことがあります。これを「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」と言います。
言葉を短くして「アンコン」と表現されることもあります。
次のようなことはありますか?
・女性だから、男性だからと性別が気になる
・男性が育児休暇を長期間とると聞くと驚く
・独身の人や子どものいない人は残業しても良いと思う
・自分が管理職になったら今の上司のように働かないといけない
・どうせ理解してもらえないと思うことがある
・親、義理親、親せきなどの周りの目が気になる
・私にしかできない(家事・育児・病気や介護の対応)と思う
・どうせ言っても変わらないと思う
ひとつでも思い当たることがあったら、、、 もしかしたら、ここにはアンコンシャス・バイアスがひそんでいるかもしれません。
アンコンシャス・バイアスは「相手」に対するものもあれば、「自分自身」に対するもの、「モノ」に対するもの等もあり、日常や職場に溢れています。そして、気づかないうちに物事を判断し、決めつけてしまっている可能性があります。
福井県ではアンコンシャス・バイアスプロジェクトを展開中。
第1弾は川柳コンクール、第2弾はオンライン研修、そして第3弾ではアンコンシャス・バイアスワークショップを開催。
今回、第3弾アンコンシャス・バイアスワークショップの様子をレポートしています。
アンコンシャス・バイアスは過去の経験等に影響を受けており、完全になくすことはできませんが、無意識ゆえに気づきにくく、発した言葉が周囲に影響したり、自分の可能性を狭めることもあります。
大切なのは「無意識の思い込みはないか?」と気づくこと。また、「なぜそう思ったのか?」と振り返り、他者の視点を取り入れることで、公平で多様性を尊重した考え方ができるかもしれません。
アンコンシャス・バイアスに対処するには、「知る」「気づく」「対処する」という3つの基本ステップが重要です。
アンコンシャス・バイアスは「無意識」がゆえに自分自身だけで気づくことは困難です。そのため、まずはアンコンシャス・バイアスとは何かを「知る」ことが重要になります。
そして、自身の日頃の行動に潜むアンコンシャス・バイアスに「気づく」ことで、それを適切に取り扱うためのマインドが形成され、アンコンシャス・バイアスに「対処する」ことが可能になります。
対処の方法としては、異なる価値観に触れる機会を増やしたり、「決めつけていないだろうか?押しつけていないだろうか?」等、固定観念にとらわれず柔軟な視点を持つこと等が有効です。
こうした意識的な取組みによって、アンコンシャス・バイアスの影響を抑えることができます。
アンコンシャス・バイアスワークショップは、共働き世帯の方、働く女性の方、また経営者・役員・管理職等の方を対象として行なわれました。
ワークショップの様子や、参加者の声を見ることで、自分自身の中にある「無意識の思い込み」を知るきっかけとしてみませんか。
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