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梅雨明けしたような6月でしたが…7月はどうなる?|気象予報士 二村千津子の風と雲

「暑中」ではありませんが、お見舞い申し上げます。
(ことしの暑中は7月7日~21日)
お暑うございます…気象予報士の二村千津子です。

2025年の後半戦が始まりましたね。みなさん、6月の暑さ疲れは出てないですか?
先月10日に梅雨入りが発表されたあと、1週間ほどして「梅雨はどこにいっちゃったの?」と、方々から聞かれました。

確かに、6月17日の天気図をみると……

日本付近に前線の姿はありません。

前線は生まれては移動したり、時には弱まって消滅したりして世代交代を繰り返すので、天気図上から姿を消すことは決して珍しいことではありませんが、いかんせん、梅雨の晴れ間というには暑すぎる日が続きました。 そして、梅雨の晴れ間の暑さのピークとなったのが、ちょうど夏至を迎える頃だったので、
日差しの後押しもあって一段と暑くなりました。

夏至は年によって6月21日だったり22日だったりするのですが、こんなに晴れて暑かったことがあっただろうか…と、2000年までの夏至の日の日照時間や気温を振り返ってみました。

すると、最高気温34.0℃は2000年以降、最も高い気温でした。

日照時間は10.9時間。平均すると、4時間足らずなので、かなり日差しが多い夏至の日となりました。意外だったのは、雨の量です。梅雨真っ只中とは言え、雨量「ナシ」や「0.5ミリ未満」という年がけっこう多く、まとまった雨になったのは2007年、1回しかありませんでした。雨量がまとまるのは、やはり、梅雨末期、7月に入ってからの方が多いと言えそうです。

そして、6月の最終週は梅雨空が戻りましたが、気温が高い傾向は変わることなく、7月・8月も例年よりも気温が高くなる確率が高くなっています。このコラムを書いている時点の週間予報をみると、7月のスタートも厳しい暑さが予想されています…。

ただ、最新の3か月予報で、少し変わったのが、降水量の予想です。

7月は、平年よりも少ない確率が高まりました。

一方で、8月・9月の降水量は平年と大きく変わらないながらもやや多い確率が高くなっています。場合によってはいつもの年より梅雨明けが早まって、一気に夏本番という可能性がでてきています。さらに8月・9月は残暑が厳しいなかで、天候が安定しない時期があるかもしれません。

そして、早い梅雨明けで気がかりなのは水不足、または、梅雨明け後の大雨…です。
梅雨明けの発表は、その時の気圧配置や週間予報などをもとに、気象台や気象庁が検討して発表されます。
2022年の梅雨明けは、当初6月28日に発表されました。統計開始以来、初めての6月の梅雨明け、と、ニュースにもなりました。(2022年のコラムにも書きました)

ところが、梅雨明けして5日ほどは晴れて真夏日という、まさに「梅雨が明けたな~」という日が続いたのですが、そのあとは福井市内でも一日に100㎜を超えるような大雨に見舞われ、8月上旬、奥越や南越前町に線状降水帯が発生、これまでに経験したことがないような大雨になりました。そして9月になって梅雨の期間の見直しが行われ、その年は北陸地方の梅雨明けは「特定せず」となったのです。

「梅雨入り」や「梅雨明け」は大雨が降りやすい時期で防災意識を高めてもらうために気象庁が発表していますが、自然はそんなに都合よくはいきません。
ことしの6月の「え?梅雨真っ只中なのにこの暑さ?」と同様に、7月・8月の「え?梅雨明けしたのに、この大雨?」なんてことがあるかもしれません。

暑さも大雨も、事前の情報にしっかり耳を傾けて、備えれば、安全に過ごすことができます。自分のこととしてとらえて、この夏の雨も暑さも乗り切りましょう。

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※回答の掲載時期は未定です。全てのご質問にお答えできるとは限りませんので、ご了承ください。


二村千津子(ふたむらちづこ)
福井県出身。気象予報士・防災士・気象防災アドバイザー 2017年から7年間NHK福井放送局「ニュースザウルスふくい」で 気象情報を担当。 アメブロ



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