2025/08/16
日本を代表する絵本作家のひとり、長新太(1927 – 2005)の企画展「自由いっぱい!奇想天外! 長新太 ナンセンス・ワールド」が福井県ふるさと文学館で開かれています。ロングセラーとなった『キャベツくん』『ろくべえまってろよ』『ぼくのくれよん』『えをかく』などの絵本原画、絵本を作る際に手がけた『ゴムあたまポンたろう』『くもの日記ちょう』などのダミー本、『人間物語』など漫画の原稿まで、初期から晩年にいたる約350点に及ぶ作品や資料を展示。長新太のナンセンス・ワールドの秘密に迫ります。9月28日(日)まで。
東京で生まれ、20代前半から漫画家として活動を開始。その後、絵本作家、画家、イラストレーター、漫画家、エッセイストとマルチに活躍した長新太。ただ面白いだけでなく、「絵を見た瞬間、何かを感じる絵本」を作ることにこだわり、定点観測的な構図や、色数を絞った色彩表現、コラージュなど、表現を追求し続けていたと言います。
第3章『ナンセンス・ワールドまっしぐら』では、長が文も担当し、ナンセンスやユーモアを中核とした作品を展示。『ゴムあたまポンたろう』や『キャベツくん』、『ちへいせんのみえるところ』など、自由な発想から生まれたキャラクターたちが絵本の中の奇想天外な世界に登場します。
今回、没後20年に合わせて本展を企画した福井県ふるさと文学館の岩田陽子学芸員は、「夏休み中の子どもたちに自由いっぱい奇想天外な長新太の世界を楽しんでもらい、自由な発想やクリエイティブな活動につながるきっかけとなる企画展になっています」と話しています。
福井県ふるさと文学館 夏季企画展 自由いっぱい!奇想天外! 長新太 ナンセンス・ワールド
【会場】福井県ふるさと文学館(福井県福井市下馬町51-11)
【日程】開催中~2025/9/28(日)
【電話】0776-33-8866
【時間】9:00~19:00(火~金曜)、9:00~18:00(土・日・月曜、祝日)
【休館】8/25、8/28、9/1、9/8、9/16、9/18、9/22、9/24
【料金】観覧無料
【HP】あり
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