2026/07/09
コメディアンの藤井隆さんが主宰する音楽レーベル「SLENDERIE RECORD」のコンサートツアー「SLENDERIE RECORD ファミリーコンサート2026 MUSIC POWER」が、7月12日(日)に敦賀市民文化センターで開催。KOJI 1200(今田耕司)さん、和久井映見さん、ココリコの田中直樹さんら豪華な顔ぶれが集う注目のステージです。敦賀公演を前に、藤井さんに音楽への思いやコンサートの魅力についてお話を伺いました。

――テレビや舞台など幅広く活動されていますが、藤井さんにとって音楽はどのような存在ですか。
子どもの頃から音楽を聴くのは大好きでしたね。歌番組がたくさんあった時代ですし、ヒット曲も多かったので、音楽はすごく身近な存在でした。ありがたいことに『ナンダカンダ』でデビューさせていただいたんですが、自分が歌う側になるとは思っていなかったんです。歌手というのは特別な方がなるものだと思っていましたし、「歌いたい」という強い意志があったわけでもなかったんですよ。でも音楽活動を始めてみると、本当にたくさんの経験をさせていただきました。音楽番組に出演したり、レコード会社の方が新人として育ててくださったり。今でも音楽は、お客さんの前に立つための大切なアイテムのひとつだと思っています。

――90年代の音楽にも詳しい藤井さんですが、その音楽好きの原点はどこにあるのでしょうか。
7歳上の兄や年上のいとこたちの影響が大きかったですね。映画や本、音楽、舞台に連れて行ってくれたのもその人たちでした。初めて行ったコンサートは大貫妙子さんで、初めて買ったレコードは戸川純さん。EPOさんや松任谷由実さんも聴いていましたし、中学生になるとマイケル・ジャクソンやマドンナにも夢中になりました。ダンスミュージックが好きなのは、ジョディ・ワトリーやカイリー・ミノーグ、ポーラ・アブドゥルの影響だと思います。
――2014年に音楽レーベル「SLENDERIE RECORD」を立ち上げた理由を教えてください。
ステージに立つことが好きなんです。漫才師さんには漫才、落語家さんには落語がありますよね。じゃあ自分がどうやってステージに立つんだろうと考えた時に、「せっかく作っていただいた歌の道をそのままにしておくのはもったいないな」と思ったんです。ありがたいことに弊社にはレコード会社もありますし、劇場もあれば出版もあるし、テレビや制作の部門もあります。いろんなことができる会社なんですよね。ただ、歌手じゃないので、レコード会社があるからといって誰でもレーベルを持てるわけじゃない。自分のやりたいことやプランを伝えて、それを実現させてもらえているのは吉本だからだと思っています。

――2014年に、tofubeatsさんのアルバムツアーで福井にも来られています。福井でのライブは覚えていますか。
覚えていますよ。『ディスコの神様 feat.藤井隆』のおかげで、自分じゃなかなかお会いできなかった世代の方々に会わせてもらえたんです。ツアーでも、tofubeatsさんが会場を盛り上げてくださって、「いよいよこの人です」って迎えていただいて。僕は本当にお膳立てをしていただいたおかげでステージに立たせてもらいました。『ナンダカンダ』は知らないけれど、『ディスコの神様 feat.藤井隆』は知っていますという方もいてくださって。あの頃に僕に興味を持っていただいて、その後コンサートに来てくださる方もいるので、本当にありがたいですね。今もSLENDERIE RECORDで「ここぞ」という時にはお世話になっている方の一人です。
――2025年にレーベル10周年を記念し、「SLENDERIE RECORD ファミリーコンサート」を開催しようと思った理由を教えてください。
大きかったのは、2022年にリリースした後藤輝基くんのアルバム『マカロワ』ですね。ライブをやることになった時に、「後藤くんに歌ってもらった楽曲は、生演奏があった方がいいんじゃないかな」と思ったんです。それでバンド編成でやってみたら、自分の中ではすごく大成功でした。音楽が好きな方にも楽しんでいただけるし、テレビを通して来てくださった方にも面白いと思ってもらえる。そんなステージができたんです。その経験が後藤くんのカバーアルバム『ホイップ』や、川島明くんのアルバム『アメノヒ』にもつながりました。レーベルの作品を生演奏で届ける中で、バンドでコンサートを作る面白さを学ばせてもらったんです。

――「ファミリーコンサート」という名前にはどんな思いが込められていますか。
僕はもともと歌手になりたくて始めたわけではないんですが、そんな自分が音楽を続けてこられたのは、一緒にやってくれる仲間がいたからなんですよね。後藤輝基くんや川島明くんと作品を作らせてもらったことも大きかったですし、椿鬼奴さんやレイザーラモンRGさんには、歌ったりステージに立ったりすることの楽しさを教えてもらいました 。そういうメンバーが僕にはいてくれるので、自分一人のコンサートではなく、みんなに作ってもらってる「ファミリーコンサート」なんです 。
――「ファミリーコンサート」には俳優や歌手など、さまざまなジャンルの方が出演されています。どのような思いでお声がけしているのでしょうか。
自分が仕事を通じて出会って、本当に力をいただいた方々なんです。南野陽子さんには東京で仕事を始めた頃から本当にお世話になりました。ファミリーコンサートをやるなら、ぜひご出演いただきたいと思っていました。和久井映見さんは、俳優としての印象が強いと思いますけど、本当にいい曲をたくさん歌われているんです 。僕、ある年の音楽配信サービスの年間まとめを見たら、一番聴いていた曲が和久井さんの『抱きしめたいのはあなただけ』だったんですよ 。一ファンとして、ぜひ一度ステージで歌っていただきたいと思ってお願いしました 。実際にご出演いただいた時には、和久井さんのファンの方から 「まさか和久井さんの歌を生で聴ける日が来るとは思わなかった」という声もいただいて、本当にうれしかったです。はいだしょうこさんは、テレビでご一緒すると本当に楽しい方なんですけど、歌になるとまた全然違うんです。やわらかい雰囲気の奥に、音楽家としてのすごさがある。実際にステージをご一緒して、その迫力に圧倒されました。

――敦賀公演には今田耕司さんが出演されます。藤井さんにとって「KOJI 1200」はどんな存在なのでしょうか。
僕にとってKOJI 1200は本当に衝撃的な存在だったんです。『ナウ・ロマンティック』があまりにもおしゃれで、その魅力を消化しきれなかったんですよね。台風みたいに一気に駆け抜けていった感じがありました。だからこそ、歌から離れていた今田さんにどうしても歌っていただきたいと思ったんです。2024年のSLENDERIE RECORD10周年企画で10枚組シングルCD BOXを制作することになった時、TOWA TEIさんにご相談したら、「やったことのないことをやろう」というお話になりました。そこで鈴木京香さんに「音葉」名義で詞を書いていただき、『Shining Star』が生まれたんです。今田さんは本当に真面目な方で、ステージに立つ以上は徹底的に準備をされるんです。今回は今田耕司さんとしても、KOJI 1200としても楽しんでいただけると思います。

――コーラスにココリコの田中直樹さんの名前もあります。参加をお願いした理由を教えてください。
去年のファミリーコンサートで、僕自身がコーラスをやらせてもらったんです 。それがすごく楽しかったんですよね 。ミュージシャンの皆さんの中には昔からの友達という方も多くいらして 「僕も仲間に入れてほしいな」と思ったんです 。それで仲の良いココリコの田中直樹君に相談したら、「僕は歌が下手だから」と言っていたんですけど、なんとかお願いしました。田中君は本当に真面目で、今も一生懸命練習してくれています。それにステージに立つと本当に華がある。コーラスをしている田中直樹君をぜひ見ていただきたいですね。

――福井で初めての「SLENDERIE RECORD ファミリーコンサートです。見どころや楽しみ方を教えてください。
「藤井隆のコンサートって何をするんだろう」って思われる方もいらっしゃると思います。僕自身、それはよく理解しております。特別変わったことをしてるわけでは無いですし、お客さんにご負担をおかけするようなことはないので安心して来ていただきたいです。セットリストは会場ごとに全部違いますし、ツアーなんですけど毎回初日みたいなものなんです。ミュージシャンの皆さんには70曲近く準備していただいていますし、照明や演出も毎回変わります。僕は歌手ではないですけど、お客さんの前に立てるアイテムとして音楽があることを本当にありがたいと思っています。変なことは絶対にしないので(笑)、少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ会場にお越しいただけたらうれしいです。
SLENDERIE RECORD ファミリーコンサート2026 MUSIC POWER
■出演:藤井隆、KOJI 1200(今田耕司)
■スペシャルゲスト:和久井映見
■バンド:amenity EX(冨田謙[Key、バンドマスター]、奥田健介[Gt]、南條レオ[Ba]、小松シゲル[Dr]、藤井隆[Cho]、田中直樹[Cho])
【日程】2026/07/12 (日)
【会場】敦賀市民文化センター
【時間】開演16:00(開場15:00)
【料金】S席9,300円、A席8,300円
【プレイガイド】ホクチケ / ローソンチケット / チケットぴあ / イープラス
【問い合わせ】敦賀市民文化センター(0770-25-5125)
※未就学児入場不可 / 小学生以上チケット必要
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