【炎上エンジョイ!】

下を向く君へ|ウーマンラッシュアワー村本大輔の炎上エンジョイ!

2020/06/24

村本大輔

年末に本を出版するのでそこに集中させていただきたく、急ではありますが今回でこの連載を最後にさせてもらうことになりました。

最後に「僕の生き方」を語って終わりにしたいと思います。

僕は福井県の嶺南にあるおおい町で生まれ育ちました。当時、両親は仲が悪く、勉強もスポーツも人とのコミュニケーションも苦手で、挙げ句の果てには高校を中退し、17歳でみんなが朝通学してる中、彼らよりわざと遅らせた電車で隣の小浜市のガソリンスタンドのバイト先まで向かう時間は今思えば地獄でした。

その時間帯の電車は、当時は1両しかない汽車だったんですが、田舎の朝10時ごろの汽車に乗っているのは、病院に行くお年寄りが少しとずっと下を見てる男性やら独り言をずっとぶつぶつ言ってる女性。地元は車社会、旦那は畑仕事などで働いてるのでだいたい、お年寄りはその旦那の嫁が車で病院まで送ると言うイメージ。だからそのワンマンカーに乗っていたお年寄りは嫁と仲が悪い姑か、息子が独身で結婚していないおばあちゃんか、事実はわからないけど、多分そうなんだろうなと言う目でみてた17歳の頃の僕にはどんよりとしたネガティブ過ぎる空気だったことをいまでも覚えています。

僕に与えられるものは決まってるんだ、と誰かに思わされていました。勉強もできない、この町で生まれた、あなたには「これぐらいの仕事しかできない」と誰かが必ずいつも僕たちのできること、できないことを決めつけて、僕らが夢を見ることの光を奪います。


次ページへつづく





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#コラム#連載

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