【福井ラーメン探検隊】

その麺はんなりかこってりか!? 京都進化系・黒醤油ラーメン|江どめ屋

2020/11/06

黒醤油ラーメン 670円(税別)

今回我々がたどり着いたのは、坂井市春江町のエンゼルランド近くにあるラーメン店『江どめ屋』。噂によると、ここには京都ラーメンの流れを汲みながら、さらに福井好みに味を進化させたラーメンが味わえるという。

味噌、塩、ピリ辛など様々なメニューが並ぶが、ここでは「黒醤油ラーメン」670円(税別)を頼むのが「入門編」と言われているようだ。いきなり掟破りは忍びない。しっかりと門を叩き今回の探検に挑むのだ。

「そびえ立つどっかんネギ!」

デフォルトでこのネギの量。麺をいただこうとするも行く手を阻む壁の様だ。店主曰く「これが1番ラーメンに合う量。だからネギ抜きなんて言うのは邪道」と言う(意外と俗にいう“ガンコおやじ”?)。たしかに、背油がぷかぷか浮かぶ濃厚そうなスープには大量のネギが合いそうだ。

「醤油にさらに深みが加わった味わい」

背油多めだが、ビジュアルとは裏腹に味があっさりで食べやすい。新鮮な鶏ガラ、上質な背油を煮出した極上のスープ。豚の絶妙な旨味を厳選した熟成醤油ダレで味をバランスよく整えている。しかし、どこが“京都”なのか? 「はんなり」どころか「こってり」、いや……、「さっぱり」もしているので「こっさり」ではないか。

スープを含みやすくする為に独自開発したストレート細麺

京都は和風ダシや関西風の薄味のイメージがあるが、意外としっかりとした濃い味を好むようだ。店主はかつてイタリアンや中華、惣菜店などで腕を振るった調理師。あらゆる味と料理に精通しているが、ある日、京都の某有名ラーメンの味に出合い衝撃を受けるのだった。以来その味を目指し完成させたラーメンだ。



箸でほろける柔らかく煮込まれたチャーシュー

そして、そのこだわりは細部にまで及ぶ。麺はスープを含みやすいように加水を抑えたオリジナル麺。柔らかくもしっかり芯を残したアルデンテ。さすが元・イタリアン。しかし、加水を抑えると美味しくなる代わりに伸びやすくなる。ラーメンはスピード勝負なのだ! だからそびえ立つネギの壁を崩しながらひたすら食らうのみ! 「カメラを向ける間があるなら食え!」。



今回、見事に入門編である黒醤油ラーメンを突破した我々探検隊。次に訪れた時に挑むのは、味噌か塩か。「無料で激辛に変えることもできます。でも個人的に味変しすぎるのは好みじゃないけどね」と店主。やはり、このこだわりようは只者ではない!

探検隊レポート

スープの濃さ:こっさり
麺の種類  :ストレート細麺
ボリューム :普通(※ネギ多め)


江どめ屋
【住所】福井県坂井市春江町江留下高道146
【電話】0776-51-8505
【時間】11:00~15:00(14:30LO)、18:00~22:00(21:30LO、土日祝は17:00~)
【休日】木曜
【席】約40席(※座敷あり)
【駐車場】あり



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#グルメ#坂井#連載

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