【かずのすけの美容塾】

教えて! かずのすけ先生!数あるクレンジングの中でどれを選ぶのが正解?

2020/11/19

Q:数あるクレンジングの中でどれを選ぶのが正解?

イラスト/サキザキ ナリ

結論から先に言えば「油脂系クレンジング」というアイテムが1番お勧めになるのですが、その前にクレンジングの選び方だけおさらいしておきます。

クレンジングの基本は「メイクに合わせて最適なクレンジングを選ぶ」というのが最も大事になります。単純にクレンジングの肌への負担を「洗浄力」だけで考えると、洗浄力がとにかくマイルドなクレンジング……例えばミルククレンジングやジェルクレンジングなどが最も肌への負担が少ないと言えます。しかしガッツリハイカバーのメイクを洗浄力のマイルドなクレンジングだけで落とそうとすると、ほとんど落とせないため肌にメイクが残存して毛穴を詰まらせてしまったり、無理やり落とすためにかえって擦ったり時間がかかったりして別の要因でお肌に刺激がかかってしまう場合があります。つまり、クレンジングがどれだけ肌に負担になるか?という話は、洗浄力の大小だけでなく、自分のメイクがどのくらいの濃さかに応じて最も負担になりにくいものを選ぶというのがとても大事なのです。

その上で、「油脂系クレンジング」とはオイルクレンジングの中でも洗浄力がマイルドな「油脂」というタイプのオイルを使用したクレンジングです。一般に言われる「オイルクレンジング」はミネラルオイルやエステルなどの洗浄力の高いオイルを使っていますが、油脂は肌にも存在する油分なため過剰な脱脂が起こりにくくマイルドに洗浄できます。そして、あくまでオイルなのでそこそこ濃いめのメイクにも対応でき、洗浄後に肌に微量に残った油脂分がお肌を柔軟に整えてくれる働きがあるのでダブル洗顔も必須ではありません。つまり「肌への負担が少なく対応できるメイクの幅が広い」のが利点です。また同一の理由でクリームクレンジングも優秀ですが、こちらはお風呂場で使用できない難点がある一方、油脂系クレンジングはお風呂場でも使用可能ですし、まつげエクステなどにも使えます。

唯一の弱点と言えば、美容オイルとしても使われている貴重な油脂を高濃度で配合するため市販だと中々入手し難く価格がやや高額なものが多いということです。安価なもので2000〜3000円ほどなので、プチプラで購入するのは難しいです。コストはやや高めですが、本当にお肌に良いクレンジングなので、是非試してみて欲しいと思います。

かずのすけ
美容化学者。横浜国立大学大学院修了。化学で美容を解説するブログが人気で月間500万PV、Twitterフォロワー10万人超。著書は『オトナ女子のための美肌図鑑』(ワニブックス)、最新刊『美肌成分事典』(主婦の友社)ほか9冊。坂井市丸岡町出身。本名:西 一総(かずさ)
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