2020/12/15
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ITバブル、ライブドア事件など、バブル崩壊後に経験した日本経済史の中で、「村上ファンド」と呼ばれ、日本史上初の敵対的TOB、プロキシーファイトを仕掛けるなど、「物言う株主」として一躍名を馳せた村上世彰(むらかみよしあき)さん。
ちょうどバブル崩壊で弱っていた日本経済に、“ハゲタカ”と呼ばれていたファンドという投資がなされていた時代だから、当時のメディアは儲け至上主義のようにバッシングの嵐だったのを覚えています。名を馳せたということは、バッシングにも遭ったのでしたが、本当に村上さんは単なる儲け至上主義だったのか、本当はどういう思いがあったのか、知っていた人はほんの一握りの人たちでした。
あのとき、どういう思いでファンドを立ち上げたのか、どういう思いで挑戦を続けてきたのか、自身が逮捕されてから11年が経った後、“本当の村上世彰”を伝えた一冊の本『生涯投資家』を、2020年に福井市出身のイラストレーター・西アズナブルさんがコミカライズしました。マンガだからとても読みやすく、様々な経営者がズラリと登場し、ある意味日本経済現代史をそのまま見ているかのよう。
「むちゃくちゃ儲けましたよ」、「お金儲けして、何が悪いんですか?」。このストレートな言葉に、何か後ろめたさを感じてしまうのは、日本人の性格かもしれません。お金を稼がないと生きていけないのですが、それに終始しすぎると人生の目的を見失ってしまうからでしょう。あくまでもお金は人生の目的のために使う手段。今、村上さんは、中高生に向けて正しくお金を使って投資する授業を行なっています。きっとそれは、正しいお金との付き合い方を通じて、当時自身が感じていた日本を変えたいという思いを、これからの世代にも受け継いでほしいのかもしれません。
2021/03/02
2021/03/02
2021/03/02
2021/03/02
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