【まほろばなし】

【第七回】新たな年に込める願い

2021/01/14

達‐TATSU‐・春‐HARU‐:日々URALAをご覧の皆様、新年明けましておめでとうございます。

達‐TATSU‐(以下略、達):第七回目となりました「まほろばなし」。今回は2021年最初ということで、それぞれの今年の抱負についてお話しをしていきましょう。

――新年を迎えて

春‐HARU‐(以下略、春):私の今年の抱負は、「音による表現の追求」です。私たちが人々とつながっていけるのは「音楽表現」あってこそだと、特に昨年は強く感じた一年でした。ですので今年はその「音楽表現」のための技術・感覚を更に研ぎ澄ませていくことに、力と時間を使いたいと思っています。

達:音楽表現というと、具体的には?

春:作品作りの基本となる作詞作曲はもちろんのこと、私たちの作る音楽が「まほろば」の作品となる上で「編曲」も一つの大きな要素になります。情景や感情を歌詞やメロディ以外の「音」で表現する「編曲」という技術。私たちが大切にしている「まほろば」という音楽世界をより鮮明に「音」で描いていくため、更に技術を磨いていきたいですね。達の今年の抱負は?

達:僕の今年の抱負は「可能性の探求と発展に注力する」としました。自分の想像を超えた物事や常識の変化に直面したとき、大きな不安にかられると同時に自身の至らなさに気付かされます。気をつけていようとも経験を重ねるなかで無意識に枠を組み、決めつけていく自分を感じ改めて考えさせられました。そのような自分を打破していく術のひとつとして、知ることに偏りをつけず、柔軟でありながらも意志を持って探求を続けることで、己の本心に近づき、挑むその過程を愉しみ深めていきたいと思っています。

春:2020年という一年を経験したことで新たな気付きがありましたね。今年もそれぞれの抱負を胸にまほろばとして邁進していくこと、そして何よりもまほろばの音楽を聴いてくださる皆様が心身ともに健やかに過ごせる年であることを心より願っています。

――ひとつの「命」に託された想い

春:そのような想いもあり、今回はまほろばの作品の中から「寿」と言う曲をご紹介します。

達:「寿」は、新たな命の誕生を大勢で祝いながら歌う「祝いの歌」として作りました。

春:生命の誕生という奇跡を祝うだけでなく、長く健やかであることを願い、これから始まる人生を生き抜けるよう強い祈りを込めて歌われる曲として、リズムやメロディの動きに躍動感を出し、力強く歌い上げられるように作った一曲です。

達:おめでたい場面、節目となる場面などで歌われる曲というのは世界中様々な国にありますが、「寿」もそのような縁起の良い一曲となればという想いも込めています。

春:歌詞の中には、「生まれ落ちた時から 命こそが誉よ」という一文がありますが、この歌詞を歌うときは自分の中の生命力がみなぎるというか、生きることへの執着が露わになるような感覚になります。

達:いつしか、当たり前のように感じている「生きている」ということ、ここに「命がある」ということですが、このひとつの「命」に託されているのは、両親、祖父母、そしてご先祖様と、時代を越え受け継がれる数多の想いだとも感じます。その想いは時に背中を押してくれ、前を向いて生きていく力を与えてくれます。

春:新しい一年の始まりというこの時期に、気持ちを新たにされる方も多いと思います。そのような時に是非「寿」を聴いていただけたら嬉しいです。

「寿」
作詞・作曲・編曲:達-TATSU- 春-HARU-

鶴よ亀よ 天を泳げ
鳴らせ鳴らせ 祝いの鐘
ひい ふう みい よ 歳を重ね
やがてその身 消えゆく日が来るまで

命はお前の中にある 父母の宝よ
泣きながら 哀し時世に生まれし子らよ
生きてゆくのさ 道なき道

果てる日も お前と共にある
寿を 祈りの唄を 忘れるなよ
千代に八千代に 陽はまた昇る
生きてゆくのさ お前の道を

富士の山よ すそを広げ
降らせ降らせ 恵みの雨
八歳(やとせ) 十歳(ととせ) 強く育て
やがてその身 枯れゆく日が来るまで

命はお前の中にある 父母の宝よ
泣きながら 哀し時世に生まれし子らよ
生きてゆくのさ 道なき道

果てる日も お前と共にある
寿を 祈りの唄を 忘れるなよ
千代に八千代に 陽はまた昇る

生まれ落ちた時から 命こそが誉よ
生きてゆくのさ お前の道を


【まほろば「寿」(Official Audio)】

達:本年もまほろばの音楽表現を追求し活動して参ります。引き続きご支援のほど宜しくお願い致します。

春:2021年が皆様にとって幸多き一年となりますように。

達・春:それでは、また次回の「まほろばなし」でお会いしましょう!


PROFILE

まほろば/ポップスの先端で培われたクリエイティビティーと和太鼓という一見相反する要素をオリジナリティー溢れる幻想的なサウンドとして奏でる夫婦音楽家。2017年1月にリリースした配信デビューシングル「大海に光りの舟よ」はiTunesジャンル別ランキングで1位を獲得。デビューからわずか4カ月後に行われた初単独公演ではチケットが完売など、和太鼓と歌を軸に創り出される音楽世界に引き込まれる人が続出。
まほろばofficial Web Site

【達 -TATSU-/和太鼓・作曲・編曲】
福井県の伝統を継承する和太鼓一家に生まれる。17歳でプロ邦楽集団を立ち上げ、日本のみならず海外での活動も行なう。ソロ奏者に転身後、ミュージカルでの全編作曲・編曲・演奏、様々な太鼓グループへの楽曲提供などコンポーザーとしても活躍する。DAWを使用する和太鼓奏者としても注目を集めており、2020年にRolandが発表した世界初の電子和太鼓〈TAIKO-1〉の開発にアドバイザーの一人として参加している。

【春 -HARU-/歌・作詞・作曲・編曲】
福井県出身。中島美嘉、CHEMISTRY、坂本真綾、Little Glee Monster などメジャーアーティストへの楽曲提供、CMソングの制作なども手がける作詞作曲家。多様なコンピレーションアルバムへの参加や、LOVE PSYCHEDELICO 武道館ライブのコーラスに抜擢されるなど、ボーカリストとしても活躍。まほろばの楽曲に多く見られる「言葉を唱える」ような歌詞は、呪術医(まじない師)であった祖父からの影響であり、独自の世界観をつくり上げている。



日々URALAからのお知らせをLINEで受け取れます!




#コラム#連載#音楽

  • ツイートするツイートする
  • シェアするシェアする
  • 送信する送信する