【かずのすけの美容塾】

教えて! かずのすけ先生! 手洗い・消毒の徹底に加え、冷えと乾燥で手荒れが深刻!

2021/01/14

Q:手洗い・消毒の徹底に加え、冷えと乾燥で手荒れが深刻!

イラスト/サキザキ ナリ

手が荒れる原因は主に2つあります。一つは「乾燥」、もうひとつは「刺激」です。手荒れも進行の段階があり、最初は肌が角化してカサカサになり、ゴワゴワの質感になっていきます。それが進行すると乾燥によって肌バリアが低下して、微細な刺激に炎症を起こしやすくなり、やがて主婦湿疹などを引き起こします。肌が弱い人だと、乾燥の段階を飛ばしていきなり湿疹が出る場合も。つまり手荒れを防ぐためには、この乾燥と刺激の2要素をとにかく予防する必要があります。

乾燥や刺激を最も引き起こす行動は、「洗剤によって手を洗う」ことです。ウイルス対策ではこの手洗いを頻繁に行うため、どうしても手が乾燥し、刺激を受けやすくなります。しかし昨今の情勢ではだからといって手洗いを全くしないわけにもいかないですよね。そこで対策する場合は、①殺菌作用のハンドソープを使用しない。②食器洗い時は必ず手袋をする。③ハンドクリームを塗る時に馬油やマカデミアナッツ油などのピュアオイルを少量塗る。のがおススメです。①については、「殺菌」と書いてあるハンドソープはウイルスには効果はなく(ウイルスは菌ではないため)、ウイルスは通常の石けんやボディソープなどを使用すれば十分対策できます。特に乾燥肌用のボディソープやベビーソープなどを使用すれば、度重なる手洗いでも手の乾燥をかなり緩和できます。②については、洗剤の中でも食器用洗剤は特に洗浄力が高く手荒れを引き起こしやすいので、ただでさえ洗浄頻度が上がっている昨今では極力食器用洗剤に触れない工夫が必要です。③は市販のハンドクリームは撥水作用などで肌を保護する力は強いのですが、手肌に必要な皮脂の代わりを補う効果が弱いです。特に人の手のひらには皮脂腺がなく、皮脂の代わりの油分を適切に補給するのはとても大事な乾燥対策です。特に馬油やマカデミアナッツ油は皮脂とよく似た油分なのでおススメです。

さらに手肌の刺激要因には、「消毒」も大きく関係しています。最もウイルス対策効果の高い消毒剤は高濃度のエタノール(約70~80%)ですが、エタノールも皮膚刺激が強いので頻繁な利用は手荒れを招きます。しかし、データに基づくと石けん洗浄よりはエタノール消毒の方が低刺激とも言われています。消毒液にも抗炎症剤を配合して手荒れ対策をしているものや、逆に殺菌剤やより刺激の強い有効成分(塩化ベンザルコニウム)などを配合しているものがあるので、そういったものより前者のような比較的マイルドなエタノール消毒剤を選ぶのも手荒れ対策には重要です。

かずのすけ
美容化学者。横浜国立大学大学院修了。化学で美容を解説するブログが人気で月間500万PV、Twitterフォロワー11万人超。著書は『オトナ女子のための美肌図鑑』(ワニブックス)、最新刊『美肌成分事典』(主婦の友社)ほか9冊。坂井市丸岡町出身。本名:西 一総(かずさ)
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#美容#連載

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