日々URALA(ウララ)

月刊ウララ2月号特集『ココロときめく文房具』よりこだわりアイテムをご紹介。

文房具売り場に行くと「こんなの欲しかった!」と思える出会いがないかワクワクする。
服と同じようにその人の個性やアイデンティティまでもが現れ、ちょっとした値段で心を満たしてくれる、文房具。
福井ならではの逸品から気軽に楽しめるものまでこだわりアイテムの中から
心がときめく、お気に入りを見つけてみよう。


紙の沼へようこそ。
女子の心を鷲掴みする麗しのペーパーアイテム。


カラフルでレトロポップ。
乙女が胸キュンする紙たち。

モダンなアイコンが規則的に並び、その色鮮やかさに思わず目を奪われてしまう、『ウィギーカンパニー』の紙ものたち。そのすべてを手掛けるのが“図案家”という一風変わった肩書を持つ、黒田美恵さんだ。
「私が“図案家”と名乗るのは、私が感化されてきた大正時代や明治時代のデザイナーがそう呼ばれてきたから。絵を仕事にすると決めた時に“イラストレーター”や“デザイナー”というには違和感があって」。
父が着物の仕事をしていたこもあり、おのずと小さい頃から着物や図案書に囲まれて育ってきた黒田さん。幼心にその影響を深く受けてきた。彼女が描くモチーフは、日本の伝統的な古典模様からインスパイアされたものも多いが、そのレトロな独自の世界観にはもう一つのルーツがある。
それは、旅先でふらっと立ち寄ったお土産物屋の包装紙やお菓子のパッケージなど、レトロで可愛い紙を収集した彼女の「紙コレクション」。少しシュールでかわいい、古き良き昔のデザインを眺めては、その味わい深さを図案に昇華させていくという。

【上右】(左)レターパッド800円、(右、中)一筆箋1000円。
【上左】万葉集を題材にしたポストカード200円。
【下】『ウィギーカンパニー』のメインアイコンともいえる「オミアシ」アイテム。(左)アンヨのステッカー200円、(中)オミアシボールペン200円、(右)オミアシのテープ400円。(すべて税別)

そんな黒田さんが手がけるオリジナル図案の真骨頂は、マルチペーパー。図案の愛らしさもさることながら、日本ならではの色彩は、眺めているだけでもうっとりしてしまう。「このアイテムを作り始めたのは、自分が使いたいからというのが一番強い想いかもしれません。紙のアイテムを作り始めたのは、欲しいと思うものが売っていなかったというのも理由のひとつです」
日頃から友人や誰かに会う際にはちょっとしたものを贈る習慣があるという黒田さん。お土産をラッピングしたり、手紙や葉書を添えるためにメッセージを書くのは、心ときめく瞬間だという。そしてそれが可愛いデザインであればあるほど、なおさら。
誰かに想いを伝える場面で、紙がもたらしてくれる胸の高鳴りを日々実感している黒田さんだからこそ、多くの女性を虜にするような図案が生み出せるのかもしれない。

Profile

ウィギーカンパニー
図案家・黒田美恵さん。福井市生まれ。オリジナル図案をもとに、包装紙などの紙雑貨を中心に幅広く作品を製作。
https://wiggiecompany.tumblr.com/

│取扱店│
福井県立美術館ミュージアムショップ
【住所】福井県福井市文京3-16-1 福井県立美術館内

gecko cafe
【住所】福井県越前市芝原3-6-30 師田ビル
【電話】0778-21-2787

カフェと雑貨と猫 古民家35
【住所】福井県福井市順化2-9-17

GENOME REAL STORE
【住所】福井県南条郡南越前町長沢25-2
【電話】0778-45-1836

和紙処えちぜん
【住所】福井県越前市新在家町8-44パピルス館内
【電話】0778-42-1363
※店舗によって取扱商品が異なるため、お買い求めの際は要問合せ





海外からやって来た
今、気になるビンテージペーパー。

汚れやくすみが味わい深い、外国生まれのビンテージペーパー。
日本にはない独特の紙文化や洗練されたデザインは、一味違った“沼”を見せてくれる。


小さな古い紙に詰まった
フランスの広告デザインの世界

自然に囲まれた、野坂岳の麓にあるコーヒー豆焙煎所。店を営むのは、ふんわり笑顔が素敵な京都出身の久永香代子さん。店内にはコーヒー豆とともに、紙もの好きの久永さんがセレクトした、デザイン性の高い欧州の古い紙がセンス良くディスプレーされている。
万年筆が主流だった1950~60年代のフランスでは、企業や商店等が、自社広告を印刷した「ビュバー」と呼ばれるインク吸い取り紙をノベルティとして配布していた。万年筆で書いた文字のインクが乾く前でも、画用紙のようなふんわりした質感のビュバーを挟めば、すぐにノートを閉じることができ、その時代の子どもたちにとって、マストアイテムだった。
表面に描かれているイラストは、当時活躍していた、ポスター画家のサヴィニャックやモルバンなどの有名作家の作品はもちろんだが、無名アーティストによる作品も見ごたえ充分。
「独特の色合いにヌケ感のあるタイポグラフィー、手ざわりや匂い。眺めているだけでわくわくしますし、経年変化による変色やシミ、印刷のズレすらも愛おしいです」と久永さん。定期的にお店で開かれる小さな市「marQet」では、店頭には並べきれていないアイテムがお目見えする。
手帳やノートに挟んで使ってみるもよし、部屋のインテリアとして飾ってみるもよし、テーマを決めてコレクションするもよし。当時の文化やモードを映し出した貴重なフレンチビュバーの世界を楽しんでみよう。




コーヒー豆自家焙煎専門店 marQ coffee(マルクコーヒー)
【住所】福井県敦賀市野坂69-25-1
【電話】0770-36-4047
【時間】13:00~16:00
【休日】火曜、祝日、日曜不定休
【駐車場】7台
【HP】あり
【SNS】Instagram

berkarte(ベルカルテ)
【住所】福井県福井市開発2-105 開発ガーデンスクウェア103
【電話】0776-53-2344
【時間】10:00〜18:00
【休日】水曜、第2火曜
【駐車場】3台
【HP】あり
【SNS】Instagram


月刊ウララ2月号(582円+税)は『ココロときめく文房具』よりこだわりアイテムをご紹介。また今、気になる場所・ヒト・コトをご紹介する『What’s Hot』もお見逃しなく。書店、コンビニ、通信販売で好評発売中です。ぜひご覧ください。



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自分らしいアイテムを見つけよう!
ステーショナリージェンダー。

かわいいものから、かっこいいものまでジェンダーごとに文房具を紹介。
またジェンダーレスなセレクトにも注目。それぞれ自分にあったものを見つけてみよう!

for Gender less

洗練されたデザイン。
大人が持ちたいデスク小物。

テープカッター
(左)真鍮4500円、(右)黒皮風3000円(ともに税別)
鉄やステンレス、真鍮などを中心としたオリジナルプロダクトの製造販売をしている『bowl pond』のテープカッターはマスキングテープなどの小巻サイズ用。金属ならではの質感とシンプルなデザインは、男女問わず使用できる。またコンパクトサイズで場所を取らないのがうれしい。

くらしの道具と珈琲 テリフリ
【住所】福井県福井市文京4-9-34
【電話】0776-76-5392
【時間】13:00~18:00(土・日曜、祝日は10:00~)
【休日】不定休
【駐車場】なし※店の正面にコインパーキングあり
【HP】あり
【SNS】Instagram


仕事や勉強の息抜きに。
くすっと笑えるノート。

大人のノートシリーズ
各650円(税別)
大人でも楽しめるシュールなイラスト付きノート。学生時代に教科書やノートの片隅でちょこちょこ遊んでいたあのゲームや計算、落書きがちょっとした合間に楽しめる。久しぶりに挑戦すると懐かしい気持ちと共に、新たな発見や思いがけない才能が目を覚ますかも!?

富士書店
【住所】福井県鯖江市本町1-1-20
【電話】0778-51-0475
【時間】12:00~18:00
【休日】日・月曜、その他不定休 ※Instagramにて要確認
【駐車場】3台
【HP】あり
【SNS】Instagram





あのストライプがペンに!?
プレゼントに選びたい一本。

Paul Smith and Caran d’Ache ボールペン
各7000円(税別)
スイスメイドのステーショナリーブランド『カランダッシュ』。そのアイコンともいえる、鉛筆のような六角形軸のボールペンが『Paul Smith』とコレボレーションしたアイテム。『Paul Smith』を象徴するマルチストライプのカラーリングからパッケージを選べるのでギフトにもぴったり。

ホリタ文具 エルパ店
【住所】福井県福井市大和田2-1212 エルパ1F
【電話】0776-89-1629
【時間】10:00~20:00
【休日】エルパに準ずる
【駐車場】エルパ駐車場利用
【HP】あり
【SNS】Instagram


うっとりと眺めていたくなる、
おしゃれな付箋。

金銀銅のふせん紙
各605円(税別)
イタリア製の厚手で光沢感のある紙を使用したスタイリッシュな付箋は、上品な色味の金銀銅を組み合わせたカラーリング。台紙がカバーになっており、鞄に入れても汚れたり、よれたりしないので、持ち歩きにおススメ。

ataW(アタウ)
【住所】福井県越前市赤坂町3-22-1
【電話】0778-43-0009
【時間】11:00~18:00
【休日】水・木曜(祝日の場合は営業)
【駐車場】15台
【HP】あり
【SNS】Instagram


クリップだけで変幻自在。
ユーモアあふれる文房具

ヘアクリップマグネット
800円(税別)
デスクで散らばりがちなクリップをまとめられる、クリップホルダー。ユニークなデザインをした、おじさんの頭がマグネットになっているのでクリップを増やしたり減らしたりして好きな髪形を作ってみよう。

富士書店
【住所】福井県鯖江市本町1-1-20
【電話】0778-51-0475
【時間】12:00~18:00
【休日】日・月曜、その他不定休 ※Instagramにて要確認
【駐車場】3台
【HP】あり
【SNS】Instagram





細部まで丁寧に組み立てられた
板金づくりのペンケース。

PEN CASE
(左)レッド (右)シルバー 各3000円(税別)
遊び心あふれる、まるで工具箱のような『BENDIN』のペンケース。留め具などは使わず、板金だけで細部まで組み立てられた、コンパクト設計。お気に入りのペンを厳選して持ち歩きたいミニマリスト向け。

GENOME REAL STORE
【住所】福井県南条郡南越前町長沢25-2
【電話】0778-45-1836
【時間】10:30~18:00
【休日】水曜
【駐車場】6台
【HP】なし
【SNS】Instagram Facebook


メガネの街、鯖江から生まれた
コラボステーショナリー。

BOSTON CLUB×加賀美健オリジナルコラボセット
(左)Man set (右)Dog set 各700円(税別)
メガネのフレームデザイン企画を行なう『BOSTON CLUB』と現代美術アーティスト・加賀美健がコラボレーションしたメモ帳とペンのセット。メモ帳の表紙に描かれた加賀美健らしいユーモラスなイラストに注目。

BOSTON CLUB STORE SAB
【住所】福井県鯖江市三六町1-4-30 BCビル1F
【電話】0778-52-0890
【時間】10:00~19:00
【休日】水曜
【駐車場】あり
【HP】あり
【SNS】Instagram







MADE IN ふくいの文房具

福井はつくづくものづくりの街だと思う。
悠久の歴史が、文化が、モノに宿る。
長く愛される、人生に寄り添ってくれる。
それがメイドインふくいの文房具。

実用性も芸術性もある、
美麗文房具の極致。

スタジオ嘉硝 ガラスペン
3300円〜2万2000円(税込)

1本1本が似て非なる色彩を放つ、書きやすさを追求したハンドメイドのガラスペン。『ホリタ文具』や『福井県立美術館ミュージアムショップ』に一部あるほか、『ふくい工芸舎』にて常設展示販売されている

こんなに美しい筆記具があっただろうか。道具である以上に芸術品の域にあるのではないだろうか。文具女子というワードが生まれ、文房具にこだわりたい人が辿り着く場所、それがガラスペンのように思える。空前のガラスペンブームに沸く中、福井発のガラスペンも空前の需要が生まれている。
『ガラス工房Studio嘉硝』を営む田嶋嘉隆さん。デザインから製作までたった一人で行なう“一人メーカー”。福井では出回る数が少なく、知る人ぞ知るブランドだが、東急ハンズやロフトなどに供給されているほか、コラボ商品が開発されるなど、その世界では知られた存在である。
意外な話だがガラスペンの発祥は日本だ。明治35年に風鈴職人が作ったのが始まりとされ、技術の高さや精度で日本を上回る場所はない。ガラスペン作家たちはいかに書きやすいペンにするかを日々精進する。田嶋さんもしかり。「昨日よりも今日、作っていて毎日進化している」。一つひとつの書き味を試し、ルーペをのぞき、コンマ数ミリの世界に命を吹き込む。実用品であり芸術品。文房具であり装飾品。福井発ガラスペンはその絶妙な間で光を放つ。

ガラス工房スタジオ嘉硝
【住所】福井県坂井市丸岡町高柳16-128
【電話】0776-76-5123
【時間】9:00~18:00
【休日】土・日曜、祝日 ※工房であるので店頭販売などはなし
【HP】あり


シンプルさを追求した先の、無意識のデザイン。

MOHEIM PEN TRAY
各2200円(税込)

『株式会社プラスティックス』の技術とネットワークがフルに生かされた一品。アクリル板加工に加え、柄を印刷できる技術は全国を探しても数少ない。木枠も福井県内の会社が手掛けている

福井県出身の竹内茂一郎氏と、樹脂加工の会社『株式会社プラスティックス』がタッグを組んだデザインブランド『MOHEIM(モヘイム)』。その響きはどんな国もイメージさせない中性的なもの。パリから火が付き、今やリッツカールトンやハイアット、星野リゾートなど名だたるホテルで採用されている。
国内の取り扱いショップも拡大し、世界各国から問い合わせが相次ぐ。そして欧州をはじめ韓国や香港などアジアでもその普遍的な美しさは共感を呼んでいる。商品開発も加速させ、福井から世界へとその勢いは止まらない。

株式会社プラスティックス
【住所】福井県福井市南居町81-1-40
【電話】0120-291-550
【時間】9:00〜17:00
【休日】土・日曜、祝日
【HP】あり


外部の視点と漆器生産技術、それが再び漆器作りに還る。

SEKISAKA STAND
各3960円(税込)

漆器でよく使う重箱と中子と呼ばれる仕切りの発想をステーショナリーに転換させた。中も取り外せるので使い方は自由。吹き付け塗装の技術も使い、カラフルな仕上がり

悠久の歴史と伝統が受け継いできたのは、製造技術はもちろんだが、柔軟に変化させてきた考え方なのだろう。つまり越前漆器とは“漆器の作り方をどう時代に生かしていくか”、漆器製造技術を新たな視点で活用したものづくり、ということだ。食器ではできなかった漆器技術のものづくり。それが『SEKISAKA』が選んだプロダクト。
それらの根底にあるのは、『株式会社セキサカ』として300年続く伝統と技術が紡いできたエッセンス。大阪を拠点に活動するデザインレーベル・Oy(オイ)との協働で生まれた「STAND」は、食器という概念を“収納”という概念にアップデートさせた。何よりもデザイナーと職人をつなぐことで新しい風を吹き込むことができた。『SEKISAKA』が目指すのは漆器産地として新しい景色を作ることだ。

ataW(アタウ)
【住所】福井県越前市赤坂町3-22-1
【電話】0778-43-0009
【時間】11:00〜18:00
【休日】水、木曜(祝日の場合は営業)
【駐車場】15台
【HP】あり
【SNS】Instagram


月刊ウララ2月号(582円+税)は『ココロときめく文房具』よりこだわりアイテムをご紹介。また今、気になる場所・ヒト・コトをご紹介する『What’s Hot』もお見逃しなく。書店、コンビニ、通信販売で好評発売中です。ぜひご覧ください。



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