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2021/03/08
冬の静けさを残しながら、春の足音が近づいてくる季節。
近くの自然に足を伸ばしてみたり、カフェに寄り道してみたり、ちょっとだけアクティブに「ひとり時間」を楽しんでみませんか?
作品と向き合い、自分と向き合うアートな時間も贅沢。春を先取りした豊かな彩りを毎日の生活に。
美術鑑賞 / 大人の教養
作品と向き合い、審美眼を磨く時間。
美術館に足を伸ばして、作品を前に知識を深めたり、感性を磨いたり。大人の教養を身につけたい時にも「ひとり時間」はうってつけ。「茶杓や茶入れにはマニアックな見どころがあって面白いですよ」と話すのは、『福井市愛宕坂茶道美術館』の学芸員、髙島礼さん。茶道具と聞くと、つい茶碗や掛け軸を思い浮かべてしまいがちだが、素朴な印象のある茶杓や茶入にも奥深い日本の美を見いだすことができるという。
例えば、茶入は伝来や所持者が重んじられ、茶道具の中でも特にこだわりがあるもの。お茶会の拝見物の中でも主格の道具とされ、通常は焼き物で象牙のふたがつき、仕覆(しふく)という袋に入れて用いられる。全体のフォルムや釉薬の調子、細部の意匠、付属品からかつての持ち主に思いを巡らせるなど、鑑賞のポイントも多岐に及ぶ。「ちょっとの予備知識があるだけでもアート鑑賞の楽しみ方は広がります」と髙島さん。
髙島礼さん 学芸員
企画展「茶人のお言葉」について、「現代にも通じる茶人たちの名言を取り上げます。春に向けて、新生活へのヒントが見つかるかもしれません」。訪れた先では近くの美術館を訪れて、企画のヒントを探す「ひとり時間」を過ごすことも多い。「何か1点でも印象に残るような作品との出会いを心がけています」。日常の暮らしにちょっとの贅沢を取り入れるのが「理想のひとり時間」だそう
企画展情報
茶人のお言葉
2月27日(土)~5月12日(水)
武野紹鴎や千利休、古田織部ら茶人が残した名言とともに、ゆかりの茶道具を紹介する企画展。千利休筆の掛け軸など20点あまりを展示。
観覧料100円。会期中、無休
福井市愛宕坂茶道美術館
【住所】福井県福井市足羽1-8-5
【電話】0776-33-3933
【時間】9:00~17:15(入館は16:45まで)
【休日】年末年始、展示替え等による臨時休館日
【駐車場】あり
【HP】あり
カカオ / テイスティング
カカオの繊細で奥深い香りを五感で楽しむ。
大きな窓越しに足羽山の自然と街並みを眺めながら、静かな時間を過ごすことができる『山奥チョコレート 日和』。「ひとりで過ごすのであれば、ぜひテイスティングセットを楽しんでいただきたいですね」と話すのは、マネージャーの桑原正成さん。
チョコレートの原料となるカカオ豆の産地や素材から厳選して、一貫して自社で作り上げる「ビーントゥバー」のお店ならではのメニュー。マダガスカルやタンザニア、コスタリカ、ガーナ、ベトナムと5種類の産地のカカオ豆で作る本格チョコレートを食べ比べ。「一口サイズに割って、口の中でころがすように溶けていくのを待つのがポイント。そのため、一通り食べ終わるまでに時間が必要となります」(桑原さん)
5種類の中では比較的、個性や特徴が強くないマダガスカルから順番にじっくりと。ひとりなら時間を気にすることなく、味や香りの違いを感じながら、テイスティングを楽しむことができそうだ。
桑原正成さん マネージャー
県外でパティシエとして経験を積む中で、本格的なチョコレートづくりに興味を抱くようになり、『山奥チョコレート 日和』のオープンに合わせて福井にUターン。店舗運営や製造、商品開発などを手掛けている。「(仕事で朝が早いので)朝ご飯をしっかりと食べたり、コーヒーを飲んだりしながらゆったりとした朝の時間を過ごすのが贅沢なひとり時間の過ごし方だと思います」
山奥チョコレート 日和
【住所】福井県福井市山奥町58-85-1
【電話】0776-25-0108
【時間】10:00~17:00(16:00LO)
【休日】月・火曜(祝日の場合は営業)
【席数】50席
【駐車場】17台
【HP】あり
【SNS】Instagram
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