【かずのすけの美容塾】

教えて! かずのすけ先生! 美容成分の代表格であるビタミンCとどう付き合う?

2021/04/08

Q:美容成分の代表格であるビタミンCとどう付き合う?

イラスト/サキザキ ナリ

「ビタミンC」は美容成分としては最も有名と言っても過言ではないかもしれません。しかし、「ビタミンCとは一体何か?」と聞かれたとき、この成分について詳しく語れる人は多くないと思います。

まず、ビタミンCとは「L-アスコルビン酸」という化学物質のことを指します。一般に、柑橘類などの酸味成分としても知られており、ビタミンCといえばオレンジやレモンを思い浮かべる方も多いでしょう。このL-アスコルビン酸は、「還元性」という性質を持っており、これは物質の酸化を抑える「抗酸化作用」と同質のものです。ビタミンCに美容効果があるとされているのは主にこの抗酸化作用に由来しています。特にビタミンCの美容効果は食物として摂取する「経口摂取」と、化粧品などとして塗布する「皮膚塗布」のいずれにおいても効果があるとされています。

ビタミンCの経口摂取で得られる効果としては、特に重要なのはコラーゲン繊維の生成促進です。コラーゲンは真皮などで皮膚の弾力を司っていたり、口腔内の粘膜などを形成したりしています。ビタミンCが不足するとコラーゲンがうまく作れなくなり、肌荒れなどを起こしやすくなってしまいます。そのためにも、十分なビタミンCを常に摂取しておく必要があります。一般的な推奨量としては一日100mg程度と言われておりますが、美容目的に摂取する場合は1000mg~2000mgを日常的に摂取するのがおススメです。さらにビタミンCは体内で発生した活性酸素を還元することで内臓器官の酸化を抑制して健康を維持してくれますし、紫外線などが当たった際の肌の酸化なども体内から抑制することができます。その効果によって経口摂取のビタミンCには「シミやそばかすを防ぐ」等の効果も認められています。

化粧品としては、主には製品そのものの酸化防止剤として用いられるのが最もポピュラーですが、ビタミンCは「美白有効成分」として、メラニンの酸化を防ぎ、シミやそばかすを防ぐ効果が認められています。ただし、化粧品のビタミンCは活性がとても強く皮膚刺激が懸念されるため、最近では「ビタミンC誘導体」という成分が代用されています。ビタミンC誘導体には「アスコルビン酸-2-グルコシド」「3-o-エチルアスコルビン酸」「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル」「リン酸-L-アスコルビルMg」などの成分がありますが、ビタミンCの活性を穏やかにしてより肌の深いところまで効果を及ぼせるように化学的に改造した成分といえます。ほとんどのビタミンC誘導体が美白有効成分として認可されているので、肌が弱い方はこちらを選ぶと良いでしょう。

経口摂取のビタミンC補給は誰にとってもマストですが、スキンケアのビタミンC塗布は肌の調子によって成分を選ぶ必要があるなど少し上級者向けです。特に美白を追求したい場合は重要な成分なので、ぜひ普段のスキンケアに取り入れてみましょう!

かずのすけ
美容化学者。横浜国立大学大学院修了。化学で美容を解説するブログが人気で月間500万PV、Twitterフォロワー11万人超。著書は『オトナ女子のための美肌図鑑』(ワニブックス)、最新刊『美肌成分事典』(主婦の友社)ほか9冊。坂井市丸岡町出身。本名:西 一総(かずさ)
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