【福井ラーメン探検隊】

禅の心、ここに極まる! 肉も魚も使わない精進料理のラーメンとは!?|庫裡庵(くりあん)

2021/04/23

禅らー麺 880円

今回我々が訪れたのは福井県立大学前にある『庫裡庵(くりあん)』。以前は「大本山 永平寺」から車で約5分の場所にあったが、昨年12月にコチラへ移転。そんな同店で人気のラーメンが“精進料理としても食べられる”という「禅らー麺」880円だ。つまりは修行中の身でありながらラーメンを食べるのが許されるというのか……、なんという罪深き一杯。これは調べねばなるまい。

「動物系のダシを一切使わない!! “精進スープ”」

非常にスッキリとした和風スープだが、ただの薄味ではなくその奥にしっかりとした深いコクと旨みがある。肉や魚、動物系のものをダシに一切使わないが、昆布をふんだんに使用することで、濃口醤油との相性が抜群になるよう仕上げている。
もちろん具材も、山菜・うすあげ・しいたけ、生麩が佃煮風に味付けされた「精進しぐれ」と、動物系のものは不使用だ。

「噛み応え抜群! 永平寺産の小麦麺」

そして、この“精進スープ”の旨みを絡めとるのは、永平寺町産の「ふくこむぎ」を使ったツルツルした食感の太麺。精進料理のひとつとしてあるうどんのように、コシがしっかりとした麺は噛むごとに小麦の甘みや旨みが広がってくる。甘辛い「精進しぐれ」を絡ませると、より香りが引き立って旨い!

しかし、山菜・うすあげ・しいたけ・和風スープといい、素材はまるでうどんかそばだが、それでいてラーメンとして成立しているのに驚く。コシのある中華麺にスッキリした和風スープがマッチする、まさにうどん・そばとラーメンのいいとこ取りをしたような一杯なのだ。

今回いただいたのは、動物系のものを一切使わず、中華麺と濃口醤油の和風スープを合わせた新しいジャンルの「禅らー麺」。スッキリながらも奥深いコクと旨みを醸すラーメンは、ぜひあっさり系好きにおすすめしたい一杯。



またメニューには「越前おろしそば」のように大根おろしをトッピングした「禅おろしらー麺」930円もあり、コチラも人気の一品だ。なお、おろしになると醤油ではなく白ダシとなり、ひと違った味わいが楽しめるぞ。もちろん、どちらのラーメンも精進料理となるので修行中の方も遠慮なく! ラーメンに罪はなし!

探検隊レポート

スープの濃さ:あっさり   
麺の種類  :太麺
ボリューム :普通



庫裡(くり)(あん)
【住所】福井県永平寺町松岡兼定島11-50-2
【電話】0776-61-0762
【時間】11:00~20:00
【休日】火曜(祝日の場合は翌日)
【席】49席
【駐車場】あり



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#グルメ#奥越#連載

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