【暮らしを豊かにする私の巣づくり。】
2021/05/14
最近よく耳にする、持続可能なという意味の「サスティナブル」。言葉だけをとらえると難しく感じるかもしれませんが、実は意外と取り入れやすいものです。
例えば着なくなった衣類をハギレや雑巾としてもう一度使えば、それだけで十分「サスティナブル」。“ものを繰り返し使う”。シンプルだけど大切なことですよね。
福井市佐野町にお店を構える『道具屋 ここのつ』には、どこかで道具としてひと仕事を終えた、“古い道具”がズラリと並びます。木製の什器や棚、ガラス瓶にお皿、本など、これらがもう一度誰かの暮らしに寄り添う道具として生かされることも、実は環境によいことです。
「小さいころから木が好きで。古い木材のとろとろ感や傷・凹凸、現代品では感じられないガラスのゆらゆら感などがたまらないんです」と話す店主の川村さんがお店を開いたのは2年ほど前のこと。
「もともと古い雰囲気のものが好きで自分の生活に取り入れていましたが、近所の方からもいただいたりするようになり、気づけば大変なことに…。ここまでしっかりと残ってきたものだから、捨ててしまうのはもったいないし、悲しくて」と道具として第2の(もしかすると第3、第4の)ステージを探してあげることに。
「せっかくまた誰かの暮らしに取り入れてもらえるなら、生活道具としてしっかりと使えるように」と、お店に並ぶ前には道具への細かい手入れも欠かしません。
長い年月の中でたまった汚れやほこりなどを細部までふき取り、素材本来のツヤが出るよう蜜ろうで丁寧に仕上げます。微妙な曲がりやへこみがあることもありますが、それも大切な個性。
元々どんな風に使われていたのだろうかと想像しながら使用シーンを考えるのも楽しいですよね。そんな古道具は長い年月にわたり誰かの暮らしの一部となっていたもの。新しい時代のライフスタイルにもすっとなじんでくれるはずです。
数多くの品々の中でも、暮らしに取り入れやすいのがさまざまな形のかご。素朴な風合いで見た目も素敵なので、ひとつ部屋に置いてあるだけでインテリア的な役割を果たしてくれます。
使い方もさまざまで、普段使用する野菜や果物を盛って、ほこりが被らないよう布をかぶせておくだけでも様になります。取っ手が付いているものは持ち運びしやすく、便利ですよね。
また、なにかを収納する以外にも、水はけがよいという特性を生かせば、布を敷いて洗った食器を乾かしておくかごにも変身します。
“正しい使い方”がない分、アイデア次第でかごの個性がひきたちますし、そのほとんどが自然素材で作られている分、生活の邪魔をすることなく日常になじんでくれます。それぞれの暮らしぶりに合わせて取り入れてみてくださいね。古い道具の懐かしい雰囲気がいつもの暮らしをちょっぴり豊かにしてくれるはずですよ。
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