日々URALA(ウララ)

福井の中華!『長く、愛され続けてきたお店。The 町中華 』月刊ウララ6月号特集より

「町中華」は美味しいだけじゃない。

歴史と情熱を感じさせる看板、食欲をかき立てる食品サンプルが並ぶショーケース。外食へのワクワク感はすでにお店に入る前から始まっている。厨房の奥から聞こえてくる中華鍋の金属音、漂ってくる油や香辛料の香り。エンターテイメントを感じた瞬間、いよいよ町中華の扉は開かれる。







午後5時過ぎからの町中華

ちょっと早めの仕事帰り。なじみの町中華の厨房から漂ってくる 胡麻油の香ばしさに胃袋が騒ぎ始める。夜ご飯のお供に、お酒のアテにもぴったり。さあ町中華の世界に飛び込んでみよう。





中華愛溢れる総料理長の
一皿を求めて

ピリケン本店

基本の味を守りながら
その美味しさを進化させる。

福井市の中心部、足羽川の並木道を目の前に望むピリケン本店。重厚な造りの店構え、2階には伝統的な円卓の小上がりと、ガラス張りの開放的な空間にテーブル席がある。大正10年(1921)の創業とその歴史は古く、今年100周年を迎える老舗中の老舗だ。

中華料理といえば円卓席。華やかなしつらえの店内装飾に自然と気分が盛り上がる
ピリケン本店で厨房を取り仕切る総料理長の大坂弘海さん。
中華への想いは人一倍熱い

現在、本店の厨房を取り仕切る総料理長の大坂弘海さんは入社から30年以上になるベテランスタッフ。ピリケンとの思い出となるとさらに深い。

「両親に連れられて初めて来たのが小学6年生の時。その頃はまだ洋食と中華をやっていた時期で、僕が注文したのはお子様ランチ。両親は八宝菜と酢豚を食べていましたね」と話し、今も当時の記憶が鮮やかによみがえってくる。

当時、暮らしていた武生でも『珍々飯店』や『甲来』に通っていた思い出があり、町中華は大坂さんにとっての人生そのもの。高校を卒業すると名古屋にある中華料理店に修行へ。調理師免許を取得するため福井に戻り、ピリケンで働き始めて30年以上の歳月を積み重ねてきた。








酢豚
肉と野菜の旨みに甘酢が絡む
770円

現在60種類以上あるメニュー、その一皿一皿に思いがこもる。

「例えば酢豚も伝統の甘酢を使って、入社した時の味付けを守っています。一時期、入っていなかったパイナップルも復活させて、懐かしい味に。時代の流れに合わせて少し甘さは控えめにしているけどね」と、和やかな笑顔を見せる大坂さん。まだ働き始めて間もない20代の頃、初めて任されたのはシュウマイを包む作業。今も変わらずシュウマイや春巻きは手づくり。「技術や時間は必要になるけれど、できる限り手づくりにこだわっていきたい」と話す。

肉焼売
独自製法の優しい味わい
5個 500円

ガーリック炒飯 牛ステーキのせ
お酒のつまみにもぴったり
1380円

歴史ある老舗の味を受け継ぎながら、時には大坂さん自身の経験や工夫を取り入れて、町中華を進化させてきた。

修業時代、その美味しさに感動したという大連産の特級クラゲを使用した「くらげの冷菜」や、前任のチーフに教わったレシピを再現し、より食べやすくクリーミーなソースに改良した「海老のマヨネーズソース和え」。一見、今風に見える「ガーリック炒飯 牛ステーキのせ」はYouTubeの食べ歩き番組で紹介されていた、尊敬する料理人のメニューに独自のアレンジを加えてメニュー化した、オマージュとなる一皿だ。

大連産くらげの冷菜
特級クラスの記憶に残る食感
1600円

海老のマヨネーズ ソース和え
なめらかさの先に海老との出会いが待っている
980円

「僕自身、外食は記念日などの特別な日に行くと決めているので、美味しい中華を提供して、そのお手伝いをできるのが何よりもうれしい」と大坂さん。その自然体のこだわりは町中華の魅力そのものと言えるだろう。


ピリケン本店
【住所】福井県福井市つくも1-5-28
【電話】0776-36-3536
【時間】11:00~15:00(14:30LO)、 17:00~21:30(21:00LO)
土日・祝日は11:00~21:30(21:00LO)
【休日】12/31、元日 
【席数】285席
【駐車場】40台
【HP】あり


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中華の真の主役!? 餃子推し!

みんなが大好き、餃子。わき役だけど、その味わいは主役級!
アツアツの餃子を頬張れば、ついつい顔がほころんでしまう。旨味と愛情を丁寧に包み込んだ、やみつき餃子をめしあがれ!







本場の味を福井に。
じっくり味わう、中華料理文化

酔仙

蒸餃子
旨味が押し寄せる絶品餃子
935円

“焼き”だけじゃない!
本場の餃子をお試しあれ。

「一つひとつのメニューをお酒と共にじっくりと味わうのが、本来の中華料理なんです」。

福井市松本の閑静な住宅街にある『酔仙』。横浜の中華街や有名店で修業を重ねてきた、店主の花畑智弘さんがこの店をオープンさせたのは一年ほど前のこと。一歩店に足を踏み入れると、まるで中華屋台を彷彿させるような佇まい。壁にはメニューの札が所狭しと並び、どれを注文しようか悩む時間も心躍る、賑やかな空間が広がる。







中華料理の中でも本格的な香港料理を楽しめるこの店の人気メニューは、豊富なラインナップの餃子。その中でも花畑さんのおススメは「蒸餃子」だという。中華料理の本場・中国では焼餃子ではなく、水餃子や蒸餃子がスタンダード。それに加え、花畑さんが大切にする「じっくり味わう」という中華料理文化への想いが重なり、蒸籠で提供する蒸餃子こそ、花畑さんの推し餃子なのだ。

酔仙餃子
スタンダードな一皿も!
649円

もちろんお客にじっくり味わってもらうため、餃子の仕込みには余念がない。「一つひとつの工程を基本に基づいて大事にしています」と、そのほとんどが手作業で、所要時間は三日間にも及ぶ。そんな手間暇かけて作る、この店の餃子に秘められた隠し味は花畑さんの中華料理文化への情熱なのだろう。

お店の餃子はすべて手作業で餡を包む。特徴的な細かいヒダは見栄えだけではなく食感も良くなるという

「お客の喜ぶ顔が嬉しくて」と、花畑さん。日々メニューが増え続けているんだとか。夏場のおススメメニューは「火鍋」。薬膳が効いた辛い鍋は、健康志向の女性におススメ。また、テイクアウトメニューは餃子などの点心だけではなく、単品メニューやオードブルなども充実。


《テイクアウトあります》
香港小菜 餃子酒家 酔仙(すいせん)
【住所】福井県福井市松本2-31-8
【電話】0776-22-2558
【時間】17:00~24:00 (餃子のテイクアウトは16:00~)
【休日】火曜
【席数】26席
【駐車場】10台
【SNS】Instagram


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地元の人々から愛される
あの町の名物餃子店

楊々餃子

本場の餃子といえば水餃子!

女性店主の小刀祢さんが切り盛りするこの店は、『湯けむり横丁』の小さな屋台から始まった。「出身国である中国のものを」と、餃子を提供するとその美味しさがクチコミで広まり観光客や、地元の人々が足繁く通う人気店に上り詰めた。そして三年前の移転をきっかけに、子ども連れのファミリーでも小刀祢さんの餃子が楽しめるように。

水餃子
ほとばしる肉汁に感動
506円

そんな根強いファンが多いこのお店でお客が必ず注文するというのが「水餃子」。アツアツで吸い付くようなもっちりとした皮にジューシーな餡。そしてあっさりとした後味がやみつきになり、ついもう一皿食べたくなるほどだ。







その美味しさの秘密は「調味料をあまり使わず、一から手作りすること」と、教えてくれた小刀祢さん。自然由来のもので体に良い餃子作りを日々心掛けている。

水餃子は「元宝」と呼ばれるお金を模した形に手際よく包む
大餡餃子
両面を焼いたお焼き餃子
605円

この優しい味わいの餃子を求めて、親子二代に渡って通うお常連客も少なくないという。それほどまでに、この店は地元の人々には欠かせない存在になってきている。

お店ではその他、「焼餃子」(506円)や、へしこ入りなどの変わり種の「特選焼餃子」(605円)も提供。また、餃子以外の隠れた逸品も多いこの店では期間限定メニューのジャージャー麺(770円)も人気。4月から日曜限定で昼の営業も開始。餃子は売り切れ次第終了なのでお早目に。


独一処 楊々餃子(やんやんぎょうざ)
【住所】福井県あわら市田中々18-5
【電話】0776-78-6605
【時間】17:30〜22:30(22:00LO)、 日曜昼11:30〜14:30(14:00LO)
【休日】水・木曜
【席数】34席
【駐車場】25台
【HP】あり


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名水の町で作る、
愛情たっぷり手作り餃子

愛来屋

羽根付き餃子
深い味わいにお酒がすすむ!
400円

やみつき餃子で今夜はカンパイ!

「手作り餃子は、手のぬくもりを感じられるからこそ美味しさが違います」。店主である前田愛さんの餃子は皮から手作りにこだわる。  薄く伸ばした皮が特徴の餃子は、フチはカリっと中はモッチリ。餡はシンプルな味付けながらも、後を引く滋味深さに箸が止まらない。

酢コショウのタレでさっぱりと味わうのがおススメ






「大野の良質な地下水も味の決め手となるひとつ。それより大切なのは愛情を込めて作ること」と、前田さんは笑顔で教えてくれた。一から作りあげるこの店の餃子には確かに前田さんの愛情がたっぷりと包みこまれている。

そんな根強いファンが多いこのお店でお客が必ず注文するというのが「水餃子」。アツアツで吸い付くようなもっちりとした皮にジューシーな餡。そしてあっさりとした後味がやみつきになり、ついもう一皿食べたくなるほどだ。

餃子は「羽根付き餃子」以外にも、定番の「焼餃子」(350円)に加え、「揚げ餃子」(400円)や冬季限定の「煮込み餃子」(1000円)など多彩なメニューが揃う。また、一品メニューには地元のイベントで人気に火が付いた「五郎八たこ焼き」などユニークなローカルメニューもある。


《テイクアウトあります》
手料理 愛来屋(あいらいや)
【住所】福井県大野市元町2-1
【電話】0779-65-3686
【時間】18:00〜22:00
【休日】日曜
【席数】28席
【駐車場】2台










餃子で町ににぎわいを!
新スポットに注目

花桃


フォトジェニックなピンク餃子
517円

ピンクの皮が見た目にも華やか!

大野市街地を碁盤の目状に配した通り沿いのひとつ、七間通り。そこでは400年以上の歴史を誇る、「七間朝市」が毎朝行なわれ、地元の農家たちとお客でにぎわう。

朝から人々の交流が盛んな七間通りに、“みんなの憩いの場”として、今年の3月に「まちの駅 花桃」がオープンした。「せっかくならもっと人が集まるように」と、オープンスペースだけでなく焼餃子を提供することに。焼き目がカリカリで濃厚な味わいの焼餃子の評判は上々。この七間通りを更に盛り上げるスポットになりそうだ。


鉄板でじっくりと蒸し焼きにすることで、ふっくらジューシーに

餃子は5種類を展開。スタンダードな味わいの「桔梗」(396円)をはじめ、メニュー名は花の名前となっている。またピッツァは系列店のものを店で焼直して提供。一番人気の焼き野菜をトッピングした「ベルドゥーレ」(1045円)をはじめ、全4種類。フードメニューはすべてテイクアウト可能だが、冷凍での提供。


《テイクアウトあります》
餃子&ピッツァ まちの駅 花桃(ハナモモ)
【住所】福井県大野市元町5-20
【電話】0779-64-4410
【時間】12:00〜20:00
【休日】火曜、 第2・4水曜
【席数】13席
【駐車場】10台
【SNS】Instagram







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