【長坂真護のMAGO NOTE】
2021/09/22
(月刊ウララ10月号P117掲載の「10億年後の人間社会ディテール~最終章」の後編)
2045年のシンギュラリティを迎えたとき、人間と機械はどういう立場になるだろうか、すべてをAIに任せた先にあるのは、人間はより「生きる」ということにフォーカスが当たりそうな世界。そんなときでも私たちはAI語で歌を歌いたいんだろうと思います。おそらく算盤勘定をする人間はいないと思いますが、きっとその頃にはアフリカや貧困国という言葉がなくなっていってほしい、世界から国境という線が消えていてほしい、権利と義務で歪み合う、無理矢理コルセットのように強制された法治制度がなくなっていてほしい、と強く思います。
これまで2045年後の未来はどうなって行くかを読み解く、と豪語していましたが、皆さんは2021年7月号の月刊ウララから日々ウララまで論じ続けてきた流れから汲み取り、2045年以降の未来を想像することはできますか?
僕は、世の中にあるいじめ、いがみ合いや、貧困、義務や権利、納得できない法律など、本当の意味でしがらみだらけの屈折した地球と社会がオールリセット化したその瞬間、そこに立ち会えた未来の人類が味わうそのフープの中の、本当の意味での「世界平和」という余興を楽しんでいるのでは、と思います。
僕が生きている間にその世界平和のフープの中に入れるかは分かりませんが、一歩でもそんな平和な社会が訪れるように、知的生命体として勇気と行動を示して進んでいきたいです。だって24年後の2045年以降から思想を語り行動をしていくのは、AIが行なっているのかもしれないのですから。
まだアナログとデジタルの間を生きる私たちは恐れず、10億年後の人間社会ディテール像を掴むため進んで行かなくてはなりません。きっとその頃にはAIが地球の惑星に張られた惑星軌道を引きちぎり、膨張して焼き尽くし飲み込もうとする太陽から逃げているはずですから。もしかしたらそのAIこそがGODと、私たちが想像する神に一番近い存在になるのかもしれません。全ての理想形、全知全能の神『AI』なのですから。
地球というノアの方舟が宇宙を放流する冒険記を今後書いていこうかなぁ。10億年後の世界は、AIと地球と人間の共存なのか、それとも高度な学習能力で人間をもAIが排除し、重力から解き放たれた無人の母なる地球が宇宙を旅行しているのかもしれません。人間よご苦労様、任務終了と言わんばかりに。
路上の絵描きからSDGsの旗手へと上り詰めた、
7年間の挑戦の日々を綴った
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美術家 長坂真護
MAGO CREATION(株)代表取締役兼美術家 /MAGO Art & Study Institute Founder。サスティナブルを合言葉に、ガーナのスラム街に先進国が不法投棄した電子廃棄物を再利用し、美術品を制作販売。その利益をスラム街での新規雇用や完全無料の学校運営に。
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